ロボットアニメの金字塔『機動戦士ガンダム』のプラモデル――『ガンプラ』が1980年代に一大ムーブメントを巻き起こしてから早幾年。eスポーツ全盛の中で、その人気を牽引しているのが『ガンプラバトル』である。自分たちのガンプラをスキャニングし、特殊ドローンにより実物大で投影されたガンダムを操作して戦う。スキャンした際『攻撃力』『防御力』『必殺技』『スピード』がAR(拡張現実)で表記され、その能力が反映。そのため、操縦技術だけでなくガンプラの制作技術(組立・塗装・武器の改造など)が勝敗を左右する。 主人公のヒロは、小学生時代に仲間とチーム「ブライト」を結成。みんなでおこづかいを出し合い購入した一体のガンプラ(ナナハチ)をグレードアップさせ、地区大会優勝を目指していた。しかし大会前日、カバンに入っていたはずのガンプラを紛失。動揺したヒロはメンバーの一人を犯人扱いし、喧嘩に発展してしまう。チーム「ブライト」は大会に出場しないまま、解散してしまうが…それから四年。彼らが高校一年生になったある日、メンバーの一人からの伝言により再会を果たす。パイロットのヒロ、ビルド(機体担当)のタクミ、プログラマの健太郎、指揮官の中丸、アルマ(武器担当)の颯太。高校生になった彼らは、再び全国大会を目指すことになる。思春期の「ブライト」メンバーは再会を果たすも、意見の食い違いから様々な危機に。仲間との別れ、ライバルチームとの確執。ガンプラバトルを通じて、夢と友情を胸に秘め、少しずつ成長していく高校生たちによる青春群像劇。
主人公のヒロは、小学生時代に仲間とチーム『ブライト』を結成。アルマ(武器担当)の颯太を筆頭に注目されていたが、大会前日にガンプラ(ナナハチ)を紛失、喧嘩に発展し解散。それから4年後――当時記録係だった今泉から一本の動画が送られてきた。母校で再会したメンバーたち。しかしそこに今泉の姿はない。ヒロたちがそこで目にしたものとは――
小学生以来のガンプラバトルで心に火がついたヒロと颯太は、チーム『ブライト』を再結成して再び全国大会を目指すため、かつての秘密基地を訪れた。ところが、中丸が同級生の女子たちに貸していたため、場所を共有することに。チームの活動に支障が出ないかと心配する颯太。浮足立つヒロ。そんな中、強豪チーム『モンストル』から試合の依頼が舞い込んでくる――
かつて名を馳せた伝説の職人――仙道と出逢ったチーム『ブライト』は、オリジナルの武器を制作してもらおうと交渉を開始。ヒロは、チームを脱退した颯太の気持ちが分からずに悶々としながらも、次の試合に向けて新たな作戦を練ろうとチームを鼓舞する。秘密基地を共有する女子3人組の会話をヒントに“心理戦”を思いつく健太郎。試合当日、指揮官の中丸が考えてきたのは、相手チームを油断させる作戦だった――
タクミがチーム『モンストル』の白星から勧誘を受けた。断らずに返事を保留していたタクミに対して、ヒロは不信感を募らせる。タクミもまた、小学生時代から何も変わらないヒロへ不満が爆発し、2人は大喧嘩をしてしまう。翌日、ヒロはタクミからの一本の電話に出なかった。そしてタクミは、『モンストル』の扉を叩いた――
仙道との対決に引き分けたチーム『ブライト』は、勝てなかった原因が“アルマの技術”にあると分析。脱退した颯太の穴埋めが未だに出来ていないことに、タクミは責任を感じていた。そんな中、サツキ・マナ・百花のメイク配信を見た健太郎は“塗料の成分”に注目。ガンプラ(ナナハチ)のパフォーマンス精度に影響するガンプラスキー粒子の付着率を解析してみると――
順調に地区大会を勝ち進めていたチーム『ブライト』だが、記者の心ない取材により、タクミは自信を失ってしまう。一方、元チームメイトであった颯太が所属するチーム『モンストル』は決勝まで勝ち上がる。次の準決勝を勝てば、颯太との直接対決が迫る中、そのプレッシャーで精神的に追い込まれていくタクミ。そんな準決勝の真っ只中、タクミの様子に異変が起こる――
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