カレス

残念な夫。のカレスのレビュー・感想・評価

残念な夫。(2015年製作のドラマ)
3.7
2015.2.1
残念な夫、ステキな倉科カナさん

倉科カナさんの名前を覚えたのは「クワコ―」(正しい名前は忘れた、原作は奥泉光の小説、私は原作のファン)のドラマからでした。他には「使命と魂のリミット」の看護師役やっていたと思います。可愛くて感情の起伏が豊かで、ラブコメピッタリの女優さんですね。NHK朝の連ドラの主役をやり遂げていますから、実力のある方だと思います。主役級をいくつもこなしていても不思議ではない方だと思います。個人的な悩みとしては、女優として上野樹里さんと倉科カナさんのどちらを優先して応援するかということがあるのですが、女優でなく一女性としては、もちろん料理が上手で性格も多分すごく良い倉科さんですね。
 「残念な夫。」も欠かさず見ています。倉科カナさんを見るためにです。でも、真の主役は玉木宏さんのようですね。

 ドラマの宣伝は、赤ちゃんの誕生をきっかけに、一家の主である夫の地位がどんどん落ちて行くというものです。実際にそういうセリフはでてくるものの、ストーリー的には毎回完結する「威張ったダンナの失敗談」ですね。これで犬を飼ったりすると、家庭内地位が犬以下になって食卓やリビングでの居場所も犬に取られてしまうという展開になって面白いかな。
 ちなみに、犬は群れで暮らしネコは単独で暮らすという習性があって、ネコの場合は主人を見下すということはないようです。グルっぽねこ部新入部員として多くを語る資格のない私ですが、ネコは単独行動であるが故に、弱みを出さない(飼い主から見ると具合の悪いところが分かりにくい)そうです。
 もう第3話ですが何かちょっと退屈です。1日のうちにいろいろあり過ぎるように思います。若い人はこんなもんかな、それにしても朝、昼、晩の何時か、翌日か、翌週かがはっきりしないから、ストーリーも一貫性を感じない。周辺エピソードの描き方も影が薄い。
 視聴率も低いですね、私自身は視聴率なんてどうでもいいのですが、倉科カナさんにはどんどんラブコメの主役をやって欲しいですから、もっと「残念な夫。」が目立つことを期待しているんですね。

 さて、私事(わたくしごと)で恐縮ですが、Facebookで、高校時代の同窓生と連絡があります。その中に、当時は本当に美人で目立つ娘で、今は普通のハデなおばさんがいます。中小企業を経営するダンナは週のうち何回もお酒で午前様、電車を乗り越したりすると、その奥さん(当時、美人で目立っていた娘のことね)が車で迎えに行くそうです。社長だから付合いとかあるのかも知れないし、もしかしたら家にいたくないのかも知れない。最悪オンナがいるとか。
 こんなことや、もちろん楽しいこともいろいろFacebookで、彼女は語っているわけです。で、私が「残念な夫。」の話をしたら、「そうよ、○○君、あなたは全然わかっていないプンプン」とプレッシャーをかけてくるものですからすばやく退散しました。
 私は家内とこのドラマを見ています。華ちゃん(0才)が床に寝っころがって、夫がビール飲んでソファで熟睡しているシーンなど「あるあるあるあるある」とアハハハハハとバカ(笑)して見ています。こういう時、妻は意外と静かなのですね。笑わないし何も言わない。実は内心、腹を立てているのです恐らく。先週は見てる途中でリアル我が夫婦の20年くらい昔のことを想いだして怒り出しました。このドラマを夫婦で見ると夫側が「あるあるあるあるある」と笑い、それを見て妻側は2時間前か或いは20年前の怒りを呼び起こすという危険があります。さらに妻側のこの怒りが解けないままに翌日の「問題のあるレストラン」の強烈セクハラを見たりしたら、離婚の危機を迎える夫婦は少なくないであろうw

すべての奥様へ。腹が立った時は、倉科カナ演ずる榛野知里(はるの ちさと)になりきって「はあぁぁぁ―――?(怒)」とダンナを思いっきり睨んでやりましょう。




 
 
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