『私の阿勒泰<アルタイ>-To The Wonder-』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
19歳の漢族・李文秀(リー・ウェンシウ)は、都会のホテルで働きながら作家を志していた。しかしある日、トラブルが原因で解雇されてしまい、故郷・新疆アルタイ地区へ戻ることを決意する。小さな雑貨店を営む母と再び暮らし始めた文秀だったが、言語や文化の違いから、なかなか地元の暮らしに馴染めなかった。そんな中、カザフ族の青年・巴太(バタイ)と出会う。兄の死をきっかけに、自分の進みたい道と父の期待の間で揺れる巴太。彼との交流を重ねるうちに、文秀は広大な牧草地での暮らしや、そこに息づく人々に触れ、これまで気づかなかった故郷の美しさに心を動かされていく。やがて、自然との向き合い方に表れる文化の衝突と融合を目の当たりにし、自らの価値観にも静かに変化を感じ始める──。
作家志望の李文秀(リー・ウェンシウ)はプロ作家の劉海波(リウ・ハイボー)から「自身の生活を題材にして書いてはどうか」と助言をもらう。ホテルで働きながら日々の思いをノートに書きためる文秀だったが、ある日、客を怒らせたことが原因で職場を解雇される。
文秀の母親・張鳳侠(ジャン・フォンシア)は遊牧民が暮らす“虹の村”で売店を営んでいる。帰省した文秀は店番をするが、カザフ人たちと言葉が通じず苦労する。しかし店に常連客のツケがたまっていると知り、お金が必要な文秀は1人で回収に向かう。
鳳侠の仕入れに同行した文秀は街のネットカフェに入ると、海波の指導を仰ぐためにメールで原稿を送る。一方、カザフ人の間では、鳳侠の売店からの帰りに命を落とした木拉提(ムラト)の妻である托肯(トカン)の再婚話が噂になっていた。
文秀の家族は、カザフ人の猟師・蘇力坦(スリタン)やその息子の巴太(バタイ)らと共に夏牧場に向かう。一行はさまざまな知恵を活用しながら、広大な自然の中をゆったりと進む。そして、幸運をもたらすと信じられている仙女湾のそばまで来るが…。
羊の売買交渉が長引き、遊牧民の住居に泊めてもらうことになった鳳侠は、カザフ人の“もてなし”に驚かされる。その頃、村長は伝統に固執する蘇力坦に対して、子供の養育についても銃の所持についても時代が変わったのだと諭す。
村人の結婚式に来た文秀は、巴太に会いたい一心で気もそぞろ。しかし巴太の結婚相手は同郷の庫蘭(クーラン)だと耳にし、2人が仲よく歌う姿を見て投げやりな気持ちになる。そこへ巴太がやってきて「大事な話がある」と文秀の腕を引く。
長年の暮らしでカザフ人の言葉や考えを理解できるようになったと自負していた鳳侠は、自分が蘇力坦を怒らせた理由が分からず急に疎外感を味わう。そんな鳳侠に、恋人の高暁亮(ガオ・シャオリャン)は「小商いをやめて都会へ行こう」と言いだす。
カザフ人の大切な行事・クルバン祭。暁亮は出店で悪質な商売を行い、国境の監視員・朝戈(チャオゴー)から咎められても意に介さない。暁亮の数々の仕打ちを許せない文秀は、鳳侠が止めるのも聞かず巴太の馬・踏雪(ターシュエ)に乗って暁亮を追いかける。
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