
高級ブランド店から買い物袋を抱え、店員たちに見送られる男性・神室彦一を見た永島慎司(町田啓太)に12年前の記憶が甦る。東京第一銀行西大井支店の融資課に勤める永島を家に招いて食事に誘ってくれたのが、神室電機の社長・神室と娘の千春だった。永島は千春が気になっていたが、2年後、千春は別の男性と結婚することに…。そんな中、二期連続の赤字の上、東京第一銀行に勧められるまま、5憶円の融資を受けたことが重荷になっていた神室電機は銀行に3千万円の融資を依頼するのだが…。
産業中央銀行の新人行員・山田(菅生新樹)は、資金繰りに苦しむ町工場・土屋鉄商の担当となり、女性社長の年子(黒木瞳)と知り合う。融資課長の斉藤(平山浩行)の前で「土屋鉄商を立ち直らせる」と宣言した山田は、年子の誠実な姿勢を信じて奔走する。業績は悪化の一途をたどるものの、山田と年子はより一層、信頼関係を深めていく。しかし、資金調達に苦戦する年子の前に非情な現実が立ちはだかる。
京浜銀行の融資課長・北村(伊藤淳史)は、支店長の田山(皆川猿時)に命じられ、業績悪化が著しい印刷会社・小島印刷に対して融資の見送りを宣告する。しかし、融資を断られたはずの小島印刷の社長・小島(石黒賢)が、月末になって5千万円もの資金を調達したことが判明する。疑念を抱き、部下の江藤(泉澤祐希)とともに調査に乗り出した北村は、小島印刷の資金調達に隠された意外な真相を知るのだが……。
老舗のかばん屋・松田かばんの社長、松田義文(山田明郷)が逝去した。長年、松田かばんに融資してきた湊信用金庫に勤める小倉(藤原丈一郎)は、義文の死後、松田かばんが相続の問題で揺れていることを知る。義文は会社の株式をすべて、本来家業を継ぐと思われていた次男の均(中尾明慶)ではなく、元銀行員の長男・亮(青柳翔)に相続させるという遺言を残していた。不可解な遺言状の裏に隠された意外な真実とは?