
技術職から営業部に異動して1年。専門知識はあるが口下手な加納彰人(醍醐虎汰朗)は、職場に馴染めず孤独な日々を送っていた。同期で営業部のエース・大狼誠司(中川大輔)とは、あるトラブルをきっかけに関係がこじれてしまい、憧れと劣等感の狭間で揺れている。ある満月の夜、彰人はふらりと立ち寄った神社で、古びた鏡を見つける。そこには「この鏡を見た人のなりたい姿が現れ、いつか本当にその姿へたどりつける」と書かれていた。その言葉に導かれるように彰人は「大狼とも対等に笑いあえるような、そんな自分になりたい」と願う。すると突然、霧が立ち込め、"理想の自分"が生きる並行世界へと迷い込んでしまった――!目覚めた彰人を待っていたのは、気さくに声をかける同僚や、熱っぽい視線を向けてくる大狼――昨日までとは一転、彰人にとって居心地の良い世界で!?夢のような日々の中で、彰人は自分の本当の気持ちと向き合い始め、やがて元の世界で見落としていた大切なものに気づいていく。理想と現実の狭間で揺れる想いの行方は――。 不器用で愛おしい――、すれ違う二人の再構築ラブストーリー。
©「if の世界で恋がはじまる」製作委員会・MBS