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deleのmuscleのレビュー・感想・評価

dele(2018年製作のドラマ)
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菅田将暉は大したことない俳優かもしれない。何をやっても菅田将暉でしかないし、「気の良いニイちゃん」像以外からスタートすることは絶対にないのだけれど、たまに「あっこの菅田将暉はいいな」と思える作品では菅田将暉が作品内で"演技"をする。今作なんてずっとそう。菅田将暉は「気の良いニイちゃん」の中で「気のいいニイちゃん」をわざとのなかで極まった"わざと"を(妹を試験薬で殺された兄の、誰とも繋がっていなかったコムアイの生前唯一の友達としてetc…)。

そりゃ映画的に見れば大したことないけれど、30分で一度解決し40分でもう一段階事件を発展させていくその構成もエラい。実在の事件に対するアプローチもナメ腐りつつ誠実。高橋源一郎の色をそのまま公安ネタと絡めて使っちゃう素っ頓狂な感じから見始めたけれど6話であっそこまでやるんだ、と思わせてくれる。嘘嘘の中でウソをやっていくと、嘘でしかない菅田将暉と山田孝之に本当に感動しちゃったりする。結構楽しい。暗室にしか出てこない中、ギンギンに照明当てられた麻生久美子の肌の白さのテカリが小学校のとき好きだった子に似てた。
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