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Half Man(原題)
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『Half Man(原題)』のエピソード情報

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『Half Man(原題)』に投稿された感想・評価

4.1
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途轍もない余韻、唖然……。肉食な毒兄と草食なゲイの弟、有害な男性性に依る強靭な性と暴力が生み出す憎悪と共依存。R・ガッドがJ・ベルを迎えて描き切った新境地。過剰に見えるフィクションでも、リアル志向作品の圧倒的な引力に呑まれる。良かった。日本配信急務!

【海外配信鑑賞】
3.8
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「私のトナカイちゃん」で一躍話題になったリチャード・ガッドの新作にジェイミー・ベル!発表になった時から楽しみで、我慢できずに英語字幕で観た。
当初の報道通りNetflix配信だったら、配信のタイムラグで苦しむことも、毎週次の話を待ち侘びることも無かったのにと海の向こうを恨むような作品。
それは展開が面白くて早く次を観たいと流行る気持ちとは違う。展開は重苦しく、目を背けたくなるような暴力もある。それでも全員の素晴らしい演技も重なって彼らの破滅的な人生から目が離せない。

ナイアルとルーベンが陥る共依存は、2人にとってそれが男らしさに関わるものだからこそ、義兄であるルーベンを男らしさの誇示として利用するナイアルの有害さが露見していくし、ルーベンがナイアルに求める服従が周りまで傷つける。
この話を暴力から切り離せば、昨年の大河「べらぼう」の蔦重と歌麿の関係を思い出す。歌麿の、ルーベンの、自分への依存を利用する蔦重とナイアルの故意。被害者が加害者になり得るプロセス。
そこに東野圭吾の「殺人の門」の執着が加わる。お互いにとって自分の惨めな人生から逃さないぞ、という執念じみたもの。
男性にとっては不快でもあるだろうし、女性にとっては理解出来ないところもある。

ジェイミー・ベルは視点人物となるナイアルの被害者の皮を被った悪意をリアリティを持って演じている。だからこそ、ナイアルが弱っていると思える瞬間があって、ナイアルの自己破滅的な行動をどうして?と見ていられるのだと思う。
そんなナイアルの中の矛盾を、特に病院で大人になったルーベンと対峙する場面で、TVドラマ誌に残るような密度で演じている。(青年期役の俳優に合わせた)カラコンにより普段より濃い瞳が小刻みに震え、血管や声帯といった器官を、感情主導というより身体主導で動かし、受け身を取る。私たちの多くは彼を13歳の時から知っているが、これは彼がもう違うステップにいる証明ではないか。

なぜ私はこの作品にこんなにも入れ込んだのか。毎週Xを漁り、Redditをチェックし、VarietyやGolden Derbyの予想に一喜一憂した。全6話が放送された約2ヶ月、私の心は間違いなくこの作品と共にあった。
結果が出れば喜べたのに、ノミネートすら取れなかったのはショックだ。
ジェイミー・ベルへの賞賛はいつだ?
4.0
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『ハーフマン』
HBOとBBCの共同製作。
🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿Jamie Bell
ジェイミー・ベル
🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿Richard Gadd
リチャード・ガッド W主演。
有害な男らしさ(トキシック・マスキュリニティ)とアイデンティティがもたらす
破滅的な共依存を描く心理サスペンス。

📖あらすじ
スコットランド。15歳のナイアルは、彼の母親ロリがモーラと同居していることを理由に、学校でいじめを受けている。
1980年代のスコットランドでは、レズビアンの関係に対する理解はほとんどないため、
そのことが小さな町で同性愛嫌悪の噂を呼んでいるからだ。
そんな中、モーラの息子ルーベンが仮釈放で刑務所から出所し、彼らの家に引っ越してくる。
怒りを抑えきれず、暴力的で気まぐれなルーベンに、初めはナイアルも尻込みする。
しかし、ナイアルをいじめる同級生を殴り倒し、二度と手を出せないようにするルーベン。初めて誰かが自分を擁護してくれたことに、嬉しさを感じるナイアル。
ナイアルも、ルーベンがテストをパスできるように不正を働く。
さらに、内気なナイアルに性的な経験を後押しするルーベン。
二人の距離は近づき、やがて互いの境遇を知り、互いを「血の繋がらない兄弟」と呼び合うほどになる。
二人は共に成長し、愛、欲望、暴力、強制と支配が入り混じり、依存関係に囚われていく。

⚠️以下は内容に触れます。
日本配信を待たれる方は、閲読をお控えください。

二人の出会いは、彼らの関係性を永遠に決定づけることになります。
支配的なルーベンは、人の弱点を見抜いてそれを利用し、男らしさの儀式を押し付ける。
ナイアルは常に自身の性的志向が抑圧されており、触れられ、大切にされ、認められることを切望している。ゆえに、ルーベンに魅了され、惹かれてもいる。普通ならとっくに彼から離れるような状況でも、完全に逃れることができない。
複雑で、時に不条理な関係性。
嫉妬し、裏切り、嫌悪しながらも、そこには他人が理解できない愛情が存在し、二人は何度も互いの元へと戻っていく。

少年時代を演じる
🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿Mitchell Robertson
ミッチェル・ロバートソンと
Stuart Campbell
🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿スチュアート・キャンベルが
難しい役どころでありながら素晴らしい演技。

リチャード・ガッドとジェイミー・ベルも、『本作でキャリア最高の演技を見せている』と称賛されています。
ルーベンを演じるガッドは年を重ねるにつれ筋肉隆々、威圧的な歩き方、低いうなり声や荒い息遣いを発し、ナイアルを鋭い視線で服従させる。
対照的に、ナイアルを演じるベルは、ガラスの瞳で悲しみと壊れた心境を表現。胸が張り裂けそうなほどの哀愁漂う演技。

親密さの描写は特に素晴らしく、少年時代に互いを兄弟と認め合ったシーンは間違いなく美しいです。
それゆえ暴力シーンはより恐ろしく、歪んだ深い愛情と狂気が表現されています。

どれほど暴力を受けて支配されても、ルーベンに魅了され彼を欲するナイアル。ある意味、彼もどこか狂っていますね。
見守ってあげたくなるような少年時代は束の間、全編にわたり重苦しく、胸が締め付けられますが、続きを観ずにはいられない。そんなシリーズでした。

哀愁と狂気のジェイミー・ベルを、日本の皆さんに見て頂きたい。