このレビューはネタバレを含みます
結城馨の文字通り、"命懸け"の決意に思いを馳せる。
父を冤罪で失って、冤罪を晴らすことが人生の目的となってしまった高校生。
そこから誰よりも早く司法試験に合格するほど努力して、ロースクールの天才になる>>続きを読む
加瀬亮の織田信長を観たかった。
数多くの役者が挑んできた信長像。
近年では、『麒麟がくる』の染谷信長の、目の奥にある孤独と承認欲求から来る狂気が印象的だったし、役者によって違う信長像を加瀬亮がどう演じ>>続きを読む
「多様性と言って、文化の背景を知らずに、表面だけを掬ってやりたくないことをやらせるのは違う」
と、あるキャラクターが言った。
今やそこら中にある多様性という言葉。
マイノリティが自らが明日も生きよう>>続きを読む
現実がフィクションに与える影響はどの程度か。フィクションは現実を反映しているし、あえて現実の関係や人物背景を使っていたりするから、意図的なこともあるけど、この作品はあのゴシップを知ってる人からすればど>>続きを読む
主演:杉咲花だけしか把握していないのに、社会派で、質の高い作品だと分かる。
最近の杉咲花のインタビューなどからも、彼女の作品選びに、明確な意志を感じられて尊敬する。
どんな作品にも必ず社会が透けている>>続きを読む
グルーの1〜3も、ミニオンの1.2も観ていないのだけど、試写にお邪魔。
どの作品を観ていなくても、全然楽しめたけど、知っているに越したことは無いらしい。
スパイダーマンやターミネーターなど、名作映画>>続きを読む
この東野圭吾の原作は、本だからこそ出来ることで、そこが肝なので、肝心なところが抜けてしまっているこの映画版ではミステリの良さが味わえないかなと思いました。
ミステリ好きには本がオススメです。
若手豪>>続きを読む
有名なアメリカのミステリー小説で、原作を本屋で悩んでいたくらいなので、先に映画を観たことを後悔しないといいな、思いながら観たけれど、これは映像で観て正解だったと思ってる。
湿地という場所がどんな場所>>続きを読む
アン・ハサウェイとレベル・ウィルソンの女性詐欺師2人のコメディ。
ハサウェイ演じる一流の詐欺師が、同じエリアにやってきたウィルソン演じるアマチュア詐欺師を追い出すために悪戦苦闘したり、時には一緒に詐欺>>続きを読む
歌うことしかできず、話せなくなった少女に何があったのか、周りの人達の過去と重ねて、ひとりの少女の人生が見えてくる。
イッコと夏彦への憐れみ。
その讃歌は赦しを与えるだろうか。
これはるかの話なんだ>>続きを読む
今年も夏はキングダム!
今作で一旦一区切りということもあり、他3作にも増してファンもそうじゃない人も観客の熱量の高さを感じた作品。なんと、邦画実写ナンバーワンのスタートだとか。もうすでに日本を代表する>>続きを読む
大好きポール・キング。
パディントン同様、大人から子供まで愛すべきおとぎ話。映像と音楽のある絵本。
この世界にティモシー・シャラメが合っていたし、
「Mr.Bean」ことローワン・アトキンソン
「G>>続きを読む
IMAXで観るDUNEは感無量。
映像・音響のこだわりを十ニ分に堪能出来る。
ワンシーンワンシーン息を呑み、時が止まるよう。
広大に広がる砂漠、向かってくるワーム…宇宙のどこかであるはずの壮大な世界を>>続きを読む
交通事故に遭い意識不明の弟を看病する姉が、弟の好きなものを巡り、弟と共有する中で、弟の好きなミュージシャンと出会う話。
フォークソングのミュージシャンということで、本人に近しい役をやっているジョニー>>続きを読む
陰陽師に限らず、原作モノのアクション映画がたくさんあっても、女性監督のものはなかなか無いので、お花をたくさんあしらえた映像や、独創性の高い衣装、些細な演出に見惚れる。
今回の映画のプロモーションまで>>続きを読む
一言感想、超面白かった!
ルカ・グァダニーノ監督の最新作は映画館内各所から笑い声が聞こえてくるラブコメで、そこにテニスの試合のハッと息が詰まるようなハラハラもあってとっても楽しい。
色々なモチーフで遊>>続きを読む
『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ』のエドガー・ライト監督作。
イギリスがサイモン・ペッグなら、アメリカはマイケル・セラか。確かに。
他の作品同様ファンの多い作品で、特に漫画やゲームをそ>>続きを読む
違う作家の作った3つのアニメーション作品。
全て同じ、"家"を題材とし、どこか嫌なムードが漂うところは共通している。
嫌度から言うと、2話がMAX、1話、3話。
2話の後では、3話に爽快ささえ感じてし>>続きを読む
エイミー・ルー・ウッドに、
「ミスター・ゾンビ」とあだ名をつけられたビル・ナイの話。彼女の愛らしさもあって、ゾンビとつけられてもあまり嫌な気がしない。
そして、この映画自体、主人公が余命宣告をされてか>>続きを読む
(夕焼けに)暮れろよ、くれなずめよ。
やけに感傷的で、しんみりした空気。
続くともういいよっていう小っ恥ずかしくもなるが、暮れることへの抵抗でもある。
消えないで、忘れるわけないから。
ふとした瞬間>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
主に後半に描かれる家族ドラマの前に、
どうしてここまでも怒涛に、花子に対する周りの業界人のむっかつく態度を見せられなきゃいけないのか。
「理由と意味は絶対に必要なんです!」
「監督、わっかいすねぇ」>>続きを読む
夜思い出す悲しい思い出、人生で何百回も思い出す悪い記憶、包帯を巻くことでそんな悪夢から少しは逃げ出せるなら、包帯クラブは必要だ。
ほんのちょっとの誰かへの善意や頑張りが、顔も知らない他人を傷つけてい>>続きを読む
ドラキュラといえば伯爵のイメージだったので、ドラキュラが伯爵の姿をして、ロンドンを恐怖に陥れる前、船で眠りから覚める怪物の姿にびっくり。
ホラーというよりはモンスターパニック映画なので、思ったよりグ>>続きを読む
カーペ・ディエム=バラのつぼみは早く摘め
seize the day=今を生きろ
『ロングラブレター〜漂流教室〜』の1話、ホームルームの場面で、黒板に書く「今を生きろ」があまりに印象的で、ずっと心に>>続きを読む
ジュード・ロウ演じる美しき青年。
自分のことを愛している人の血を吸わないと生きていられない体質という設定。
ごく自然に出会い、自分に恋に落とさせ、愛させてから、首もとにガブリ。
そのやり方も、人間ら>>続きを読む
日本人が海外作品に感じる、
アメリカから見た創作日本があるように、
白人からみた創作黒人イメージも確かにあるんだろうなと知って面白かった。
実際のアメリカを知らないので、それをいかに面白おかしく描い>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「我路くんだったら、どうしたかな」
という終わりがこの映画の新鮮なところだったと思う。
狩集家を巡る因縁は、劇中劇である「鬼の集」のアニメーションが強烈で、もうそれが事件の答えのようなものだった。>>続きを読む
今度も舞台は横浜・みなとみらい。
無理があるだろう〜、の連続な医療ドラマも、日曜劇場のご愛嬌かな。
それでもこの想像できる展開が、
2時間かけて、2000円かけて、失敗したくないという昨今の映画館事情>>続きを読む
T.C.B.S "Tea Club Barrovian Society"
現実の世界では優秀な学校に通い、高い学力を求められる彼らが、絵や音楽、詩に物語とアートの世界で夢を膨らませるサークル。
心底彼>>続きを読む
『ジョジョ・ラビット』のローマン・グリフィン=デイヴィスのママが撮った作品というより、マシュー・ヴォーンのMARVが配給したというところにワクワクしていた作品。
キーラとマシュグの夫婦が妙にしっくり>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ゲノムベイビーの話で思い出すのは、『ガタカ』という映画のこと。遺伝子操作が当たり前の世の中で自然に生まれた劣勢の子供が夢を叶える話。
遺伝子操作の技術を一部の金持ちたちが狙っている一方で、その研究結>>続きを読む
公開前すごく話題になって、公開後あんまり話題にならなかった作品。
作品の良し悪しも、その時の話題によって大きく左右されてしまう、今を共有してる感じがする。
スターウォーズのエピソード1が当時は酷評され>>続きを読む
一言でヒーローと言っても、色んなヒーロー像があることをMCUやDCEUその他アメコミ以外の作品でも描いてきたと思う。その中で、スパイダーマンのヒーロー像を象徴するのが、"大いなる力には大いなる責任が伴>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
だれかの無邪気さが、だれかを怪物にする。
問題が起きた時に、誰かが普通と違う怪物だとすることで、自分やそれを含む社会を守りたいという感情からくる無意識の無邪気さ。
母は、息子を守っているようで、そ>>続きを読む
映像や写真というものは、その人が世界をどんなふうに見ているのかが映っているのだと思う。
同じものを撮ってもどんなものが映っているか、そこにその人の世界がある。
CGやアニメーションを使った映画が増え>>続きを読む
子供たちを中心としたモキュメンタリー。
ドキュメンタリー風のタッチと、自由気ままな子どもたちの姿がマッチしていて、子供たちのナチュラルさと大人たちのちょっと現実を馬鹿にしたコメディ芝居のバランスがとて>>続きを読む