ねまるさんの映画レビュー・感想・評価

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トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)

3.8

T.C.B.S "Tea Club Barrovian Society"
現実の世界では優秀な学校に通い、高い学力を求められる彼らが、絵や音楽、詩に物語とアートの世界で夢を膨らませるサークル。
心底彼
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サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

3.6

『ジョジョ・ラビット』のローマン・グリフィン=デイヴィスのママが撮った作品というより、マシュー・ヴォーンのMARVが配給したというところにワクワクしていた作品。

キーラとマシュグの夫婦が妙にしっくり
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映画 ネメシス 黄金螺旋の謎(2023年製作の映画)

3.4

ゲノムベイビーの話で思い出すのは、『ガタカ』という映画のこと。遺伝子操作が当たり前の世の中で自然に生まれた劣勢の子供が夢を叶える話。

遺伝子操作の技術を一部の金持ちたちが狙っている一方で、その研究結
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.6

公開前すごく話題になって、公開後あんまり話題にならなかった作品。
作品の良し悪しも、その時の話題によって大きく左右されてしまう、今を共有してる感じがする。
スターウォーズのエピソード1が当時は酷評され
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.6

一言でヒーローと言っても、色んなヒーロー像があることをMCUやDCEUその他アメコミ以外の作品でも描いてきたと思う。その中で、スパイダーマンのヒーロー像を象徴するのが、"大いなる力には大いなる責任が伴>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

だれかの無邪気さが、だれかを怪物にする。

問題が起きた時に、誰かが普通と違う怪物だとすることで、自分やそれを含む社会を守りたいという感情からくる無意識の無邪気さ。

母は、息子を守っているようで、そ
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ひかりのまち(1999年製作の映画)

4.0

映像や写真というものは、その人が世界をどんなふうに見ているのかが映っているのだと思う。
同じものを撮ってもどんなものが映っているか、そこにその人の世界がある。

CGやアニメーションを使った映画が増え
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

4.0

子供たちを中心としたモキュメンタリー。
ドキュメンタリー風のタッチと、自由気ままな子どもたちの姿がマッチしていて、子供たちのナチュラルさと大人たちのちょっと現実を馬鹿にしたコメディ芝居のバランスがとて
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切り裂き魔ゴーレム(2016年製作の映画)

3.6

「傍観者であれ、加害者と同等の血を流させることになる」byラクタンティウス

主人公はこの言葉を、犯人を逮捕できない者は殺人と同等の罪だ、と考え自らの戒めにしているが、これはショー、そしてこの映画の観
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.5

ついにドラマシリーズに追いついていないから映画を観に行かない、というのが現実になったMCU作品。あんなに楽しみに追ってたMCU、これからどうなるんだろうな、、、

観ろって言われてるわけじゃないのに、
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ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)

3.9

何故かアマプラでは、『ウィズネイルと私』だけど、わたしが認識している限り、僕だったと思う。
英語にすればIだから変わらないけど。

ただ、ポール・マッギャンの場合、なんか僕って方が合ってない?

本も
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ディケンズのニコラス・ニックルビー(2002年製作の映画)

3.6

チャールズ・ディケンズ。
イギリスの有名な作家、ハリー・ロイドのご先祖さまくらいの認識しかない私の学の無さ。
それでもDWのディケンズ回で、「エドウィン・ドルードの謎」に触れて、犯人はゴーストにするん
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ジョーイ(2020年製作の映画)

4.0

Filmarksだけでもこれだけの人に観られてるというのがすごい。インフルエンサーのXでの発信が7万いいね、1.4万ブックマークだもん。短編映画のサイトに掲載しようと決めた人がいて、それを広めた人がい>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.7

山﨑賢人の凄さよ。
少年漫画の主人公、といういつも同じポジションだけど、不死身の杉元は信の経験があったから演じられたんだろうなって思うもん。
この手のバジェットの作品をいくつも背負える日本を代表する俳
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バービー(2023年製作の映画)

3.9

これはエンタメです!!!!と言い切ることもできるし、これは教科書です!!!!と言い切ることも出来るかもしれない。

もっとエンタメ寄せエンパワメントの、匂わせフェミニズムだと思っていたので、想像以上に
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.6

B級映画にも見えそうな作品を、
主演ラッセル・クロウで、実話をベースに、真面目にやってるので、
正統派アクション映画、ヒーロー映画、バディ映画が成立していることにまず評価。

取り憑く悪魔たちの実態は
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.8

「君は今不公平だから傷ついてる
時として酷い扱いを受ける人がいる、それはこの世で最悪なことだ
でも、人生は不公平だ
だから幸運に助けられたときにはただ感謝するんだ」

それは親が生きてきて学んだことか
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アウトフィット(2022年製作の映画)

3.9

マイベスト映画のひとつである『イミテーション・ゲーム』の脚本家、グレアム・ムーアの初監督作。
実は決まった時から楽しみにしてたのに、配信スルー。ようやく日本でも見れました。

シカゴの街角にある仕立て
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.5

何事もなかったみたい、を、違う番組に変わったみたい、と表現するのその通りだな。
最近はそのサイクルが早くなってる。
世界にどんなことが起こっていても、『フレンズ』の最終回を求めてしまう。
大きなことが
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.4

安定のジェイソン・ステイサム作品。
味方だけど手に負えないジェイソン・ステイサムが、力で解決するアクション映画なんて、いくつあってもいいからね。
とはいえ、あまりにたくさんあるので、ガイ・リッチーらし
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.3

高級旅船を舞台としたドタバタをやりたいのか、
浮気された相手同士のラブコメをやりたいのか、
ミステリーをやりたいのか、、、

全てが中途半端になっちゃった感じ。
ドタバタ劇だとしたら、主に菊地凛子、永
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.6

セクシーパラディン!
さぁ、皆さんご一緒に、セクシーパラディン!
公開当時話題になっていたから、期待していたのに、期待を超えるキャラの良さ。
レジェ=ジーン・ペイジの他の作品も観たくなりましたね。
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.4

ウェス・アンダーソン、キャストも映像も大好きなんだけど、私にはどうも、これを解釈する力はないらしいです。
Netflixの短編たちでもぼんやり感じていたけれど。

映像は相変わらず、ウェス・アンダーソ
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シネマ歌舞伎 三人吉三(2015年製作の映画)

4.0

映画館で歌舞伎を観るというより、歌舞伎を映画の中に収めたような演出になっていて面白い。
スタントのみなさんやセットを非常にクローズで映したり、場面転換がざっくりカットされていたり、大胆で、でも古典と新
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深呼吸の必要(2004年製作の映画)

3.6

深呼吸をするには、立ち止まらないといけない。
一回立ち止まる決断をするのは、周りが高速で動いている中で、恐いことだけど、人には15分の仮眠か、3日間か、数ヶ月か、いや何年もかも、立ち止まるってことが必
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.7

大学で映像作品を作っていた頃、テレビやYoutubeの企画を真似してバラエティを作っていた人たちがいた。
恋愛もののドッキリは御法度というルールがあって、それはもう遊びの範囲で抑えることが出来なかった
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ポテチ(2012年製作の映画)

3.9

大好きな中村義洋×伊坂幸太郎作品。
仙台で、伊坂幸太郎作品のロケ地巡りをした時に行った音楽堂から始まるオープニング。
そして、このコンビに欠かせない濱田岳『チルドレン』の陣内でもある大森南朋。
あぁ、
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四月物語(1998年製作の映画)

3.8

地方の駅から、家族全員に見送られて、東京の大学生になる。
松本家(藤間家)勢揃いの豪華さと、あえて主人公を映さないオープニングに、気持ちがワクワク。
オープニングのシーンがあることで、引越しの日に、荷
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真夜中の弥次さん喜多さん(2005年製作の映画)

3.7

Surreal Samurai Gay Musical
ってタイトルで動画が一部Upされてて、その標語に今っぽくてワクワクしてたら、なんと2005年の映画なの。誰だよ、こんな20年早い企画撮ってたの?
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.8

・信長と帰蝶のラブストーリーに絞ったのが良い
戦国時代はキャラクターも盛り盛りだし、歴史の流れも激しいけど、あれこれ手を出さず、信長と帰蝶の話です、って割り切ったのが潔かった。イベント的に発生する史実
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ラスト サムライ(2003年製作の映画)

3.7

南北戦争の英雄の挑む、日本の戦。
外国人から見た武士道。
もっと実話かと思ったら、勝元って誰?って感じでどうやら西南戦争がモデルのフィクションっぽい。
ネオ忍者や、ネオ桜など、日本人から見ると違和感が
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異人たち(2023年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭にて鑑賞。
アンドリュー・ヘイpresents
アンドリュー・スコット×ポール・メスカル×ジェイミー・ベル×クレア・フォイ

製作が発表された時から楽しみにしていた作品をアジア最速で観れ
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.7

ドラマ版から全部追いかけてるこのドラマ。
ドラマの部内視聴率が75%だったことにも特に驚かないハイクオリティ作品を、
パリのルーブルロケで映画化したことに、安定とは違う安心感を感じたことを覚えてる。
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.5

ネズミ取りの男を演じるレイフ・ファインズのインパクトが強すぎて、
それ以上の情報が入ってこなかった、、、

それでも視覚的な記憶は強いから、ウェス・アンダーソンの絵力って、他とは違う特異なものなんだろ
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(2023年製作の映画)

3.7

Netflixのウェス・アンダーソンシリーズで1番好きだった。
本を読んでいたら、急にお腹の上に毒蛇がいて動けなくなってしまった男の話。

日本でヘビが家の中に入ってくることはそう滅多にないけれど、奥
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白鳥(2023年製作の映画)

3.6

ヘンリー・シュガーのカンバーバッチも良かったけれど、このルパート・フレンドの語りがめちゃくちゃ良い。

他者であり、他者でない距離感。
ナレーターであり、主人公である距離感が絶妙で、ほぼ1人で喋る場面
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