Omake

半沢直樹 続編のOmakeのレビュー・感想・評価

半沢直樹 続編(2020年製作のドラマ)
-
これは現代の歌舞伎だと思った。

それにしても、ここで起こっていることは狂気の沙汰だ。出世を巡る個人的な恨みが元で、仕事上の決定をしていくなんて。

フィクションとはいえ、その論理が社会で通るとは思えない。今だったら背任行為だろう。それとも、これが日本人というものなんだろうか。

冷静さを欠いた派閥の争いのためにここまでお金や人事を尽くして周辺に損害を撒き散らしている人間模様を見ていて、ふと、これは第二次世界大戦の軍参謀本部で起こっていたことなのではないかと思った。日本人のDNA に刷り込まれていることなのかもと思うとゾッとする。

——-
で、結局全部見てしまったのだけど、最後に一番美味しいところを持っていったのは大和田だったな。
それもこれも俳優の迫真演技があったればこそだけど、シーズン2からの大和田キャラクターは禊の済んだ悪役として過去の悪事さえもいじられて受け入れられるということになったのは非常に日本的であった。
Omake

Omake