みほみほ

SUPERNATURAL Ⅹ<テン・シーズン>のみほみほのレビュー・感想・評価

SUPERNATURAL Ⅹ<テン・シーズン>(2014年製作のドラマ)
4.4
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ディーンが今までとは違った立場に置かれた瞬間から兄弟の構図が逆転して、飽き飽きしていた部分が色々とリセットされた感じが良かったシーズン。なんだか妙に没頭できたし、23話あっても全く疲れを感じないシーズンだった。

ディーンがこんな状況だからか、全体的に兄貴を救うって部分にベクトルが向いてて、どの狩りのエピソードでも重い空気がきちんとあり、没入感がより高かった体感。それでいて個々のやり取りでクスクスできる場面も多く、特にキャスとメタトロン、ディーンとコールのやり取り楽しかった。ジョディミルズも今やウィンチェスター兄弟の母のような風格と存在感。

いつもは救われてたサム、押し付けがましくさえ思えたディーンの唯一の家族という強い気持ちが逆転する事により、前のシーズンでのサムのキツ過ぎる言動に抱えたストレスが和らいだ。今シーズンではディーンがサムに心無い言葉を放つ瞬間もあり、立場変わればこの兄弟は自分を犠牲にして相手を守ろうとする部分からお互いの頑固さを強く感じた。

突き抜けて最高だったエピソードは、断トツで「女子高生の課外活動」
もはやこの回が最高レベル神回で、2回観てどちらともラストの主題歌のところで泣いた。預言者のチャックの吹替が多田野曜平さんだったことも知れて、さらに嬉しかった。(夫の指摘で気付きました。←もっと早く気付け自分💦)

魔女のキャラクターは最後の最後までうざかったけど、主要キャラが次々と死んでいく中であの親子の存在が際立ってて面白かった。

カスティエルが器に入った時のことは、シーズン1-4までを観たのが1年半前くらいのことなのでぼんやりしてたから、今シーズンでおさらいするかのように触れてくれて助かった。「天使の御心」良きエピソード。

過去の登場人物を出して上手いこと話しをまとめるのは今までもあったけど、ゴーストフェイサーズの例みたく うーん…ってなることばかりだったが、今シーズンは綺麗にまとまってたし、ストーリーが堅実だった気がする。事細かに脚本とか監督とか誰がどのシーズンってのが分かれば知りたいくらい!笑

チャーリーがいつの間にかサムとディーンの妹や姉のような存在になっていて、あの喪失は苦しかったな……(ディーンの復讐ってタイトルの時点で嫌な気はしてたけど😞)

死の騎士の登場がここぞとばかりに用意されてる感じと、苦しい場面でもちょっと笑わせるディーン、ガリガリなのにジャンク大好きな死の騎士と若本規夫の最高な声質が合わさって、登場だけで私にとってはサプライズ。2話だけでしたが、堀内賢雄が出てきたのもかなり嬉しかったな!

ボビーに逢えたのも嬉しかったけど、もうちょっと見せてくれ🤲とボビーファンには物足りなさがあったかな。吹替声優も変わってるから、顔がボビーなんだけどなんだか馴染みないような感覚で、ボビーが遠く感じた。

ウィンチェスター兄弟の仲は険悪だったけど、兄貴の今までの気持ちを知れたことは良かったと思う。それに無双ディーンは結構好きだったので、闇を抱えるディーンはやっぱり魅力的だなと感じた。(地獄に堕ちた後も良かった🤭)

今シーズンは久しぶりに全体的に満足できるシーズンだったので、最高だったシーズン5と同等のスコアになりました✨今までで1番かもしれないってくらいラストスパートが衝撃的だったので、次のシーズンを観るのがかなり楽しみ。次こそガースを出してーー!!!!!!!

(U-NEXTにて吹替)
みほみほ

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