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江 ~姫たちの戦国~のあのレビュー・感想・評価

江 ~姫たちの戦国~(2011年製作のドラマ)
1.0
自分が浅井家が好きだから、という事もあり大河ドラマ史上ワースト1位の作品。
歴史的な背景を除いても演技も演出も何もかもがダメダメだった。
主演の方はこんなに演技下手だった?

小和田先生が時代考証に付かれていたが、NHK側のゴリ押しで時代的におかしな点が数え切れないほどあった。
もちろんドラマである以上、創作はされる。そのような事は歴史ドラマをみる歴史好きならとっくに分かりきっている事だ。
だが、これは創作の域を完全に越えていた。この前が龍馬伝で歴史に対する熱量や、創作しながらも人物へのリスペクトを感じたために「この差はなんだ?!」となった。
小和田先生が可哀想でもあるし、この大河が決まった小学5、6年生の時から3年ほど楽しみにしていた分、ものっすごく落胆した……。当時13歳そこらの子供からもしらけられる演出と、まぁまぁ歴史本を読み漁っていた子どもにでも分かる歴史を蔑ろにしたドラマだった。テーマになっている家が好きだから見たが、賤ヶ岳からは時間の無駄だと感じ、離脱しがちになった。

年齢設定もおかしければ、幽霊のように本能寺の変で江がでてきたり、江が伊賀越えをしたり、お市様が自害後に幽霊のように出てきたりと「なんやそれ」という演出が多いし、演技がとにかく棒すぎて一緒に見ていた家族も「幼稚園の学芸会か」と言うレベルだった。伊賀越えのヤバさの認識度が皆無。

唯一良かったのが音楽。この時代を生き抜いた女性たちの儚さの中にある芯の強さを感じた。音楽は最初の一小節を聞くだけで湖北の風景が思い浮かぶし、音楽は大河ドラマの中で1番好き。音楽が良かっただけに本当にもったいない!

しかし、大河ドラマ放送以前は整備が行き届いていなかった小谷城の周辺が、大河ドラマ効果で整備され始めて行きやすくなったのが良き。

けれども浅井家の記念すべき大河を、このような作品とした事を、自分は一生許せないであろう。
あ