マカ坊

MR. ROBOT / ミスター・ロボット シーズン3のマカ坊のレビュー・感想・評価

4.3
Facebook coin→F coin→E coinだって?
リブラが発表されたのは2019年?
いろいろ芯食っててビビる。

終始おぼろげだったシーズン2を振り払うかのように加速する物語。

ep5の(疑似)ワンカット回をひとつの臨界点として、何よりもその「形式」で紡ぐドラマツルギーの強かさにまんまとしてやられた。

2.35:1で語るep8というドラマシリーズ内シネマでは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「オデッセイ」「ビルとテッドの大冒険」といったタイトルを動員することで、このシリーズ全体が「行って帰ってくる物語」である事を仄めかす。(見事にラストの"キー"に繋がった!)

映画館のロビーで"白い"ポップコーンに多様な"カラー"のチョコレートを混ぜるエリオット。

「台無しだよ!」
「これが1番うまいんだ」

移民としてのルーツを持つ2人の会話がそのまま、迫り来るトランプ時代を牽制する。
これもまた紛れもなくアメリカ映画的な瞬間だった。

あの時のタイレルはあんなタイレルを経てのあのタイレルだったのかという感慨や、「メリル・ストリープの娘さん」という枕詞はすでに不要なグレイス・ガマーの名演技。
そしてバダスええとこ持っていくなぁー!

人々の消費への欲望が世界を駆動させるエンジンなのだとしたら、ハンドルを握るのは一体誰なのか。そしてその正統性は何によって、誰によって担保されるのか。

グングン面白くガンガン観れた今シーズン。
シーズン4、傑作の予感。
マカ坊

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