男もすなる殴る蹴るといふ行為を女もしてみむとてするなり。なシーズン2。
当然karateは男の特権では無い。
シーズン1に比べると、物語の推進力はやや弱くなり若干のペースダウン。
ラストの長回し校内マーシャルアーツ大会(もはやkarateではない)を成就させる為の微妙な反目と微妙な和解が(主にセリフきっかけで)繰り返される煮え切らないストーリーテリングもその遠因か。
それでもSENSEI of SENSEIの相変わらずいやーな感じや、元不良集団再集合などのツボを突く演出は相変わらず巧みで見応えは十分。
会社経営で忙しかろうに、そんな中でしっかりとゲームオブスローンズも完走しているダニエルさんは偉い。
ホークとディミトリの仲直りはまだ遠い。
トーリーとサムの立ち回りもそれ自体は見応えあって楽しい。しかしオリジナルがそもそもそういう話だからと言ってしまえばそれまでだが、「女が闘う動機=恋愛」という構図は、現代の感覚では結構しんどいというかあまりにスクエアで、それこそ今作で更新されるべきものとして置かれている「誤った価値観や偏見」そのものなのでは?と思ったりもする。まぁそういう話やけどなー…でも…うーん。
次シーズンはいよいよホームランダーの"ママ"もといエリザベス・シュー登場か?
今シーズンの1番の収穫は意外にもというべきか個人的に大好きなポール・ウォルター・ハウザーのアクションシーンが見れたこと。短いしクオリティがどうとかいう訳じゃないけどテンション上がった。
しかし物語内ではみんなそれなりに訓練してるはずなのに見事に誰も大きく強くならない身体。そこまでオリジナルに忠実にせんでも。