Tatsu

MR.ROBOT/ミスター・ロボット シーズン1のTatsuのレビュー・感想・評価

-
今更見てます。なるほど。『ファイトクラブ』(劇中で"Where is My Mindのカバーが)や『アメリカンサイコ』など、ミレニアム前後に生み出された、底なし的な資本主義構造に対するアイロニカルな批評と破壊を示してきたアメリカ映画を踏襲し、9.11、リーマンショック、オバマ政権を経た現代で、どうするかという、確かに凄いドラマ。にしてもここまで大ネタをシーズン1時点でやっておきながら、シーズン進んでいくにつれて評価高いのもすごいな。音楽もFKA ツイッグスやアラバマシェイクスも使われつつ、基本的に70、80年代のロック、パンク回帰。エリオットの聴く音楽もドレイクやピットブルではなくヴァン・ヘイレンやクラッシュ。一周回ってそこの価値観と遡ってコネクトするのだ。劇盤も素晴らしい。暗黒ノワールや過去の革命映画や精神不均衡映画を連想させるが、ここからどこまでサスペンスを盛り上げられるか。あと、『ウエストワールド』s3の評価が自分の中で後追い的に下がった。
Tatsu

Tatsu