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浪漫ドクター キム・サブのakariのレビュー・感想・評価

浪漫ドクター キム・サブ(2016年製作のドラマ)
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「あんた何者だ、ヤクザなのか?」「刃物の達人だ」濃厚なドラマでした。キムサブが笑うと嬉しくて笑っちゃいます。ウェブトゥーン作家が描いた会長の物語に登場するキムサブはまさしく英雄でした。人々の最後の望みになる。回を追うごとに、キムサブの浪漫とトルダムファミリーの絆に胸が熱くなりました。
第1話から怒涛の展開で引き込まれます。ソジョン先輩にめっちゃグイグイいく後輩ドンジュがおもしれー男。そんなドンジュのアプローチをひらひらかわすソジョンの先輩感が可愛かったです。キムサブに反発していたはずのドンジュが、キムサブが憧れの人だとわかった途端急に態度を変えるので笑いました。第8話、鎌持った人がいる中めっちゃ普通に手術してるのは変すぎました。
「一生懸命なのは結構だが、ばかなことはするな。何のために生きてるのかを忘れちゃいけない」キムサブの医療行為を最後まで止めようとした監査員に、キムサブがかけた一言が良かったです。強情でムカつくやつでしたが、我慢の限界を迎えたウンタクセンが突然殴る展開にはスカッとしました。続く脱走兵の話もハラハラして面白かったです。チャンソンが出てきて驚きました。
トルダムで働く若手医師たちの成長が嬉しいです。ドンジュもソジョンもインボムも、気づけばキムサブから頼られるほど一人前になっていました。ドンジュとソジョンの成長にニコニコしてるキムサブが可愛くて、その笑顔で全て許されるのがずるかったです。第15話、キムサブ印のドンジュの縫合がかっこよすぎました。ト院長に話が通じなくてイライラするけれど、反比例のようにドンジュとソジョンがキムサブに認められていくので気持ち良かったです。
オ先生とソジョンの組み合わせも好きでした。キムサブにもガツンと物申してくれるオ先生がトルダムで一番の権力者。チャン室長の冴えてるのか冴えてないのか、結局味方でいてくれるポジションも最高でした。ソジョンがドンジュからのネックレスを実はつけてきていたエピローグが可愛かったです。会長の手術が終わった第17話、甘えるソジョンの「ピザ」の言い方が可愛くてときめきました。ソジョンが終始可愛くてきゅんきゅんしました。ヨナとウンタクセンの微妙な関係性も良かったです。ヨナが好きだからではなく、トルダム病院の一員としてインボムに怒ったウンタクセンはイケメンでした。インボムの理想のタイプがソジョンなの良すぎでは。
ドンジュとソジョンの関係をキムサブが察していたのが面白かったです。オ先生にウインクで教えてあげるシーンで笑いました。番外編にて、ヨンジョとの過去があったから二人の関係もわかっちゃったんだと気が付きました。辛そうなヨンジョに肩を貸すシーンが素敵でした。
「俺たちがなぜ存在するのかを常に考えろ。考えるのを諦めた瞬間、大事にしてる“浪漫”もなくなる」
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