手術のシーンが苦手で、そこは早送りしつつ、でも結末が気になって、数日のうちに全話見た。
いまさらながら、病院は（すべてがそうだとは言わないが）腐りきった男社会なのだな、と思う。名声と地位をめぐって妬みあいと足の引っ張り合い、怒鳴りつけたり殴り合ったり、本当に男というのは、いくつになっても子どもっぽいよね。
浪漫ということばはあまり好きではないけれど、そういう男社会からドロップアウトした一匹狼キム・サブの、信念を通す生き方はなかなかかっこいい。
ウ・ヨンウ弁護士での弁護士役が印象に残るチン・ギョンの看護師長の声が好きだった。落ち着いた低い、しかしよく通る声によって、騒然としていた病室が静まり返るところ。ごくまれに大声を出して啖呵を切るときの迫力。最終話で初めて明かされる、看護師長とキム・サブの初めての出会いのシーンも好き。
分院のシーンの、紗がかかったような、ぼんやりした逆光のなかに人影が浮かび上がる映像、それとは逆に本院の、大理石のように冷たい映像。二つの病院の雰囲気の違いを、うまく映像で表していると思った。
