盲目の教師と生徒たちの絆を描いた学園ドラマの続編。生徒たちの受験、進路、そして卒業を描く。
すでに生徒たちとは信頼関係ができているので、大きな展開はないのだが、前作の5話、そして今作の2話という小さなボリュームでも、しっかりと思い入れを抱かせてくれるような展開、演出、そして俳優達の演技で魅せてくれる。
ほろ苦いラストではあるが、前を向いて走り続ける塙先生をもっと見たい！と思わせてくれた。
当時の記事ではシリーズ化の芽もなきにしもあらずだったようだが、残念ながらここまで。さらにこの卒業はソフト化もされていないということだ(当時録画してBlu-rayに焼いたディスクが残っていたので、数年ぶりに見ることができた)。
障害者差別解消法や、合理的配慮など、障害者に対する考え方が整ってきた現代なら、また違った見せ方ができるのではないか。しかしそれでもまだまだ差別は根深い。
現代日本でもメロスでいられるのか。僕は塙啓一郎のその後が見たい。
