名作「愛という名のもとに」を想起させる2000年代初頭の青春群像劇。
現在ってもうこういうドラマって需要がないのだろうか。あまり見かけない気がする。また、恋愛リアリティショーがその役割を担っているような印象もある。
このドラマの登場人物は皆、強い。仲間に支えられてということはもちろんあるが、それぞれ抱える問題から逃げずに立ち向かっていく。
もっとも自分から逃げていたのが、いちばんの自由人のように見えていたトモヤというのは皮肉だった。終盤、坂口憲二の最低で最高のダサさが光る。
突き抜けたものは感じなかったけれど、一気に見させる力は十分持った作品。