Train

マーベル/ジェシカ・ジョーンズ シーズン1のTrainのレビュー・感想・評価

4.4
【大酒飲みのやさぐれ怪力探偵VS人操りの最凶ド変態ヴィラン】

『デアデビル』S1見てから時間が空いてしまったが変わらず面白い。『ブレイキング・バッド』のジェーン役で初めて見てからクリステン・リッターが好きだし、そもそもジェシカ・ジョーンズというキャラクター自体に惹かれる。クールを装いつつ喪失感を背負ってて、孤独に耐えながらも自分を騙し日々戦い続ける。オマケに美人と来ました。自分の好みのキャラにピタリと当てはまる。こりゃ惚れるしかないかと。何でも命令して下さい(Mじゃない)

ヒーローモノというより探偵モノ。アクションもあることにはあるが割と絵面はシュール。ジェシカ・ジョーンズ、コミックでは「パワーウーマン」と呼ばれる彼女だが調査がメインとなっている為このドラマではその異名ほど能力を発揮するシーンは少ない。その代わりに心理描写がてんこ盛りで視覚的にも彼女の精神状態を認識させるものが多く、キャラクターだけでなく内容自体これまた好みのモノであった。

悪役のキルグレイブ君はまぁ気持ち悪い。(褒め言葉)言葉を発しただけで人を操れる能力自体、彼の独占欲というキモさの塊の本性を丸出しにしている。(褒め言葉)彼が出す命令も相当ヤバいものだが外見もどうなんだってぐらいに紫一色で危険人物性を自ら象徴しちゃうナルシストの極み。(褒め言葉だよ)作中で言及されてないが原作では「パープルマン」という異名も持つ。偏見が入ってると思うが私的に紫ってあまり良いイメージが沸かない。紫と聞いて何を思い浮かべるか、と聞かれたら確実に「エロい、変態色」と答えそう。一体何が私にそう思わせるのか...ともかく彼は変態だ。変態で自己中で矛盾に満ち溢れた人生を謳歌するナルシスト気質のストーカーかつ大いなるクソ野郎でマザコン。(至高の褒め言葉!!)堅気のジェシカにはもってこいの悪役である。

好みだと言いつつ前半部分は単調さが続いて若干退屈した。しかし後半の盛り上がりは凄い。8話目のキルグレイブ君のヒーロー講習会や9話目の心理戦など面白い展開が多い。このシーズンが最高過ぎて次シーズンやこの後のディフェンダーズ関係のドラマがやや不安になる。既に『アイアン・フィスト』は見る気が無い。
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