テイラー・シェリダン制作の硬派な現代版西部劇。(『JUSTIFIED 』もそうだけどそのところずっと西部劇系ばかり)百年以上に渡り受け継がれてきた牧場を経営するダットン家が巨万の富を狙う開発公社や先祖の土地を奪い返すことに奮起するネイティブアメリカンと対峙する様を描く。
母親の事故のトラウマから立ち直れないアル中のベス、親父への承認欲求が強いジェイミー、家族に背を向けるケイシーとダットン家の人間は問題児ばかりだ。土地を狙う輩に対処しなければならないのに家族のゴタゴタが邪魔をする。さらに、土地のためには殺人も辞さないマフィア気質の家族なため、ジャーナリストにも目をつけられるという中々にカオスな状況。せめてケヴィン・コスナー演じる主人公ジョンがジェイミーの気持ちを汲んでくれればね。ホント何もかもが間違いだよ、ジョン…
全体的に緊張感があって面白いが、偶発的とは言えないレベルで災難が都合良く多発するのでこのS1の批評家のウケが少し低いのは若干頷ける。あとMCUやスターウォーズ並みにスピンオフ(前日譚)が何個も作られてるが、そんなフランチャイズ化するほどのシリーズなのかは甚だ疑問。まあ面白いだろうけどさ。
