ポレポレ

芋たこなんきんのポレポレのネタバレレビュー・内容・結末

芋たこなんきん(2006年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

NHK BSで視聴。
作家の田辺聖子の半生をモデルにしたドラマ。花岡町子(藤山直美)と徳永健次郎(國村隼)の仲睦まじく互いを尊敬し合っている夫婦像、町子の秘書 矢木沢純子(いしだあゆみ)の頼もしさ、徳永家やご近所との笑いと涙と少しのトラブルが毎週毎話とても楽しく、ほっこりした。何てことはない日常こそ最も大切と思わせる名作。
町子と健次郎が夜通しお喋りする展開が作中で何度も出てくるが、まったく飽きない。土井信子の指導・考証による料理がとても美味しそうで、特に「なんばさつま」が気になった。Fayrayによる主題歌「ひとりよりふたり」も素敵。
健次郎に「小説を読まなくても死にはしない」と言われた町子の「心が死にます」との返答には大いに同意。第3週「かぜひき」に登場した、喧嘩相手に石を投げ付けようとする子どもに走り寄り「喧嘩はええけど、これはあかん」と石を受け取ったおっちゃん(結城市朗)のような、家族や知り合いではないが子どもを守り導いてくれる大人の存在が羨ましい。
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