ありた

白夜行のありたのレビュー・感想・評価

白夜行(2006年製作のドラマ)
4.9
小説読んでからドラマ観た

小説では決してお互いの関わりが描かれず、発生した事象から2人の気配を読むしかないのに対して、ドラマでは主役2人の視点で描く純愛(?)ラブストーリーになってて、そのまんま作るより違った切り口なのが新鮮でよかった

小説ではひたすら2人の狂気的な軌跡しか描かれへんかったからどんなに性悪なヤツらやねん…てツッコミ入れてた自分もおったけど、当然そんなわけもなく多少たりとも道徳的な考えを持った人間が葛藤しながら行った犯罪なんやなっていうところがおもしろかった

こんなに真剣な長編ドラマの山田孝之を初めて見たからか演技力にびっくりしたし、綾瀬はるかが天然キャラをシャットアウトしたクレバーな演技が割とハマっててまたびっくり

なんといっても武田鉄矢が圧巻
モノマネソースとしての笑いの対象にするのが恐れ多いと思うぐらいのえげつない演技
犯人を追いかける狂気と若干の人情を孕ませた"目"の演技がめっちゃいい
最後のシーンの泣きは色んなもんが顔から出てて、すごい役者やと思った


多分未来永劫色褪せないドラマ
ありた

ありた