じぇいらふ

ウルトラマンネクサスのじぇいらふのレビュー・感想・評価

ウルトラマンネクサス(2004年製作のドラマ)
4.8
『シン・ウルトラマン』→『ULTRAMAN』の流れで→『ウルトラマンネクサス』に辿り着く。ウルトラシリーズとしては異色作ということで気にはなっていたものの機会がないまま1話も観ていないシリーズだったが、、、素晴らしかった❗️観て良かった。知ってよかった😂映画観たなら、絶対観るべきシリーズです👍👍👍👍

今観ても色々設定が斬新です。
主人公とウルトラマンに変身する人物が別。変身する人物が変遷していくとか。ビーストとの闘い自体が世間に隠蔽されていて誰も知らないとか。

組織に謎が多くて、味方も信用できない感じが独特の緊張感があって、主人公がその中でもがき苦しんでいくという、およそ子供番組とは思えない暗~い展開が続きます。大体途中でコメディ話が入ったりと、緩急あるんですが、シリーズ等して同じ独特の雰囲気が最後まで続くところがユニークです。ちょっと丁度同じ時期に人気のあった平成仮面ライダーシリーズの雰囲気に影響受けてる感じもしますね。

人を食うビーストが生々しくてヤバイです。でかすぎない微妙なサイズ感とか。被害に会う人々とか、色々生々しい感じが、子供番組っぽくない。

ウルトラマンのデザインはかっこいい👍映画より更に洗練されてます。格闘シーンも迫力あります。
ただ予算と設定の縛りで、街中での戦闘シーンをやらず、異空間での闘いに持ち込むため、大体同じ場所で同じ相手ばかりと戦ってばかりなところが、ちょっと前半退屈感あります。ウルトラマン自身が戦う目的が不明なまま使命感だけで闘い続けて中の人がボロボロになっていくのでちょっと悲壮感あふれる感じで、爽快感あるヒーローとは言えない展開が続きます。

シリーズ前半の姫野ウルトラマンと敵:溝呂木もよかったですが、後半の憐くんウルトラマンのお話がいいです。中の人が変わるとウルトラマンの色も闘い方も変わるの面白いです。

映画『ULTRAMAN』の関係が水原 沙羅登場から明確化して熱いです。だんだん謎が解明されていく展開、、、どうなっていくのか??

とにかく、、、最終回が最高です🤣✨
いままで暗く辛い展開が続いていたため、最後のカタルシスがヤバイです。
実質打ち切りのため、結構急展開的なのですが、それが返ってよかった感じです。思わぬ敵と絶望感、、、そして特についに主人公が、、、最後の闘いの奇跡と人々の変化の描写は、初めてウルトラマンらしい瞬間がここで爆発したみたいで、感動。泣けます😭笑。世界が一段成長したかの様な素敵過ぎる終わり方✨大満足👍

視聴率不振で路線変更も検討されたみたいですが、変わらなかったのはよかったですね。奇跡的な作品になったと思います。テレビシリーズは結構ブレブレになったりするんですが、最初から最後まで一本筋が通ったまま最後まで完走した作品というのは珍しいのではないですかね。その後のマックスからいつもの雰囲気の路線に戻りますし、ニュージェネレーションシリーズの商況主義的な明るさとも比べると、こういう異色な作品は今後なかなか作られないかもしれません。そういう意味では、歴代の傑作シリーズと比べても、とても価値のあるオリジナルな作品だとおもいます。

もう一回孤門ネクサスの勇姿見たいなあ、ゲストないかしら?😆

追記
NHKの『全ウルトラマン大投票』にて、まさかの8位⁉️いや嬉しい😂解説の人も激推し。再評価。時代が追いついた⁉️✨