Maho

世界の中心で、愛をさけぶのMahoのレビュー・感想・評価

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作のドラマ)
4.3
信じられないくらい泣きました。
兎に角脚本すごすぎませんか?
最初から最後まで余すところなくつなげてくる。
無駄なところが一切ない。
それとカセットテープはやっぱりずるい。
この時代だからこその美しさもあるよね。
ラジオの懸賞とかはがきとかカセットの交換日記とか
写真館とか固定電話しかない
地元の強い繋がりとか
不便だからこそなんか頑張らなきゃいけなくて
そこに力強さとか愛を感じたりする
やっぱりカセットほしいなあ

幼馴染の関係性も最高だし、あきちゃんの一個一個の仕草とか
さく、さくちゃん、すきよ、
繰り返されたものすべてがあきちゃんを物語っていて。
そこに涙がとまらない。

最高の終わりのために生きる。
それは自殺とおなじなのか。
諦めたことになるのか。
逆なんじゃないか。
死ってなんなのか。
生きてるってなんなのか。
こんだけ苦しんで完治しないならなんでまだ苦しむ必要があるのか。
どうせ苦しみしかないなら今死んだって同じじゃないのか。
本当に考えれば考えるほどつらくてどうしようもないけど、
全ての物事には意味があると
失って初めて得るものがあると
長すぎる夜があったから朝のすばらしさを知る
その中で気づけたこともとってもかけがえのないものだった

それにあきちゃんはこれまで自分で築いてきた自分の居場所がたくさんあった。
それは、これまであきちゃんが本当に頑張り続けてきたから。
最後まで走り続けてきたから。
そして、いろんなものを残していってくれた。
フィクションかもしれないけど、とことん感情移入させられまくってました。

おじいちゃんもね。
なんかあきちゃん中心に書きすぎたけど、さくみたいな男ほんといないよ
2人は出逢うべくして出逢った存在だ。ほんとに。
(まあ、書くべくして書かれて出逢ったからそうなんだけどw)

先生もほんと素敵だったな。
みなまで言わない。
でもずっと見守っていて
あくまで先生という立場からずっと公平に
感情も制御して
あーほんとにすごい先生だ
あんな先生はもうすごい恩師だ
もはや私の恩師でもあるくらいだよ

さくの家族もあきちゃんの家族もみんなすてきだったなあ

人は忘れていく生き物なんだよな
私たちは生きてしまっているから
止まることはできないから
明けない夜はないけど目覚めない朝もある
明けてほしい夜もあるし目覚めたくない朝もある

柄本佑が柄本時生っぽい役やっててあー昔はこういうやくどころだったのかーとか思ったり。

若かりし頃の田中圭とか夏帆とか出演者も豪華だったなあ

個人的にはリーゼントがすごくすきでした。
Maho

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