三度目の鑑賞。長瀬の大ファンと言っても、このドラマだけは3回も見た。やはり脚本が気に入った。
様々なダメな人間の人生がストーリーに織り込んで哲学的な深みがあるので、見る度に新し感想が出ってくる。失意またはネガティヴな人間にとって共感しやすい。切ないけど、本当にリアルな現実世界を描いてくれたと思う。
彼と彼女の共通点は夢が叶えないことに悩んで一方、他人(特に異性)との関係から満足感を得ること。しかし、人間関係は脆い、それを依存する人間も脆い。
彼と彼女の違いは、遊び感覚で相手のことを気にしない。彼女は繊細ではまりやすい。ロマンチックだから、人間に限らず、新しい物事に惹かれたらすぐ追いたくなる。社会常識を無視して自分勝手なところもあるので、結局何も他人に認めてもらえなかった。社会における望みがあるが自分を曲げることができない。だけどこんな真っ直ぐの彼女は、多くの人の心を打った。
彼も、ダンサーとして出世したいけど自分思った通りのダンスしかしたくない。唯一他人に評価された仕事は自分にとって恥ずかしいパフォーマンスだ。こんな彼は最後にファンの子供たちの熱意に負けて、体操ダンスしてあげた。やはり他人から需要されることから自分自身の価値を感じることだ。しかし、体操ダンスをやり続いても、彼は決して自身の夢を叶えることができない。
その矛盾を解決するのは人生最大の課題だ。