すみ

ランチの女王のすみのネタバレレビュー・内容・結末

ランチの女王(2002年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

毎話ほんとに面白くて、12話が全然長く感じなかった。

鍋島4兄弟がみんな魅力的。
ワイルドだけど内弁慶で繊細な裕次郎、不器用だけどまっすぐで優しい純三郎、世渡り上手で天才肌だけど年相応な可愛らしさもある幸四郎。健一郎もクズだけど憎めなくて、四人それぞれ違うタイプの魅力があった。

逆ハーレム展開ってヒロインの魅力度がかなり重要だと思うんだけど、竹内結子演じるなつみが本当に可愛くて。
ヘビーな過去も含めて守ってあげたくなる愛らしさと、人としての芯の強さがうまい具合に共存しててすごかった。竹内結子素敵だなあ。
最後誰とくっつくのか曖昧な終わり方はずるいと思いつつ、こんなにみんな魅力的なら仕方ないよな〜とも思い。

ラブコメがメインながらも、家族愛や、どう生きるか、過去との決別、商いにあたってなにを重視するかなんかがテーマとして散りばめられていて、各話のストーリーも美味しそうな料理も引き込まれた。
特に、7話くらいで裕次郎の友人が利益重視の提案をする展開があったけど、友達からというのがすごく良かったな。
結果、マカロニは利益よりも自分たちの理念を重視するわけだけど、世の中に当たり前にあるお店は、どれもその人たちの信念に基づいて営まれているんだってことを少しだけ理解できた気がした。
お金は大切だけど、お金以外も大切。
商いにおいてなにをどのくらい重要視するのかはとても大切で、揺るがないそれを持てる人たちは純粋に格好いいな。

裕次郎さんが個人的にすごく好きで、後半は毎回かっこよさにやられてた。
「あんたがオムライス食べてる時の顔は可愛いから、それみてるだけで親父さんは幸せだったんじゃないか」ってセリフも良い。
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