のぞみ

恋ノチカラののぞみのネタバレレビュー・内容・結末

恋ノチカラ(2002年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます


だいすきな作品。観終わってもまた観ようかなって思えるくらいすてきな作品。
今回視聴して、円盤買おうかなと悩みだしました。
むかしはよく再放送してて観ていたけれど、最近はめっきりなくなりましたね。さみしい。

30歳、大手を辞めて貫井さんの元へ。まさかの人違いなんてひどい話もなんのその。持ち前のげんきさが貫井企画になにかを運びそうな予感のする1話。
むかしは再放送を含め、何回も観ていたけれど30歳になり観る恋ノチカラはまったくちがう世界をみせてくれた。笑いながら観られて、観るたびにげんきもらう。観ることがたのしみになり、つづきを知っていてもまた観たくなるだいすきな作品。

籐子さんノ服装やヘアアレンジもたのしみでした。
真似したくなった。
よく食べて、よく飲む。芯を持っている籐子さんのようなすてきなひとになりたいなとおもった。

全話通して結ばれる、籐子さんと貫井さんの恋も、木村くんや吉武さん、真季や春菜ちゃんとそれぞれの人生も無駄なく描かれていて、どのひとたちにも共感するし、すきになる。
こんなふうに心が躍り、ワクワクしておもしろい作品はめっきり少なくなったので出会えてよかったと小田和正のキラキラの歌詞のようにおもってしまう。

徹夜明け、ベーグル屋さんの開店待って飛び跳ねる3人すき。
大人たちがたのしそうにはしゃぐ姿がほんとにすてきだなって何度もおもった。

吉武さんがやってきてくれたことがとてもうれしく、こんなふうにドラマで一喜一憂できていたんだよなって懐かしくなる。

小顔にするマシンを装着した姿をみて、戦いにいくのかよと笑う貫井さんと籐子さんのじゃれ合い最高。


「いつもファミレスで待ち合わせしてました。話してるだけでたのしくてコーヒー13杯おかわりしたことあります。かえって時間が経っておもいだすのは、そんなムードのないデートだったりするもんですよ」


「恋してるとそういうことぐずぐず考えちゃうもんなんだよね」
「電話したいけどあんまりしょっちゅうかけると嫌われちゃうかなとか会いたい会いたいって自分ばっか言ってると飽きられちゃうかなとかじれったいのがまたいい」

「みんながみんな貫井さんのように正しくあれない正しくないものを正しいと思わないと苦しくて身動きがとれなくなる」

「男と女がなかよしになっちゃったら一生恋人にはなれない」

「ひとつひとつの瞬間がたまらなくたのしくて、場所なんて関係ないふたりでいればそれだけでそこは特別な場所」
「わすれたくなくても想い出はどんどん消えてっちゃうよ、おぼえてる内は大事にしなよ」

「男と女がなかよしになっちゃったら一生恋人にはなれない」論は女側だけで、男側はいっしょにいると飽きないほうがすき?

「おまえのすきなようにすればいいんだよ、すきなやつとすきな場所ですきなように生きればいい」
「あたしのこと必要としていない、あたしがあそこにいたいのあそこが必要なの」

「俺とお前の間で愛の告白なんてあるわけない」気持ち悪いって便利なことば照れ隠しにも使えるし逃げれるし。
楠木文具の商品開発一緒にがんばるふたり
春菜ちゃんの気持ちを察して遠慮したり気を遣ったりする籐子さんのせつなさよ。
そんな籐子さんに気づく木村くんの明るさ、ふざけてくれるのがまたいい。
俺、籐子さんはすてきな女性だと思ってます、木村くん最高。
公園ではしゃぐ木村くんと籐子さんいいよね。

貫井さんのことすきなことを自覚した籐子さんの「貫井さんがすきなの」っていう告白かわいい、真季とで飲んでるのいつみてもたのしい。
女として隣にいられなくてもいいと思っていたけれど苦しいから離れたいと思う。
あのえんぴつネズミほんとかわいいほしくなる、ドラマのなかだけの商品開発じゃないかんじがいい。

30過ぎて頼れる友人がいるのっていいよね。
みんな結婚とか子育てとかに忙しくて、居候なんてさせてくれないし。
ほんと真季っていい友だち。

ドタキャンされたデートをたのしむふたり。
ひさしぶりのデートで行きたいところ全部詰めこむのおもしろすぎるし、貫井さんに気張りすぎとか言われるのもおもしろい。

「時間があっという間に過ぎちゃって、ずっとドキドキしっぱなしでこういう感覚っていくつになっても変わらないんだなってちょっと発見だった、あたし貫井さんのことすきになってよかったとおもう。30歳の誕生日がきて、もう恋することとかないんだろうなって思ってたのにまた本気で苦しくなるくらいひとをすきになることができただけでもしあわせだったとおもう」

「貫井と心中するよ」吉武さん泣けるね。
「どうしてこうなるまで気がつかないかな、手放さなくていいものまでふいにしようとしてないか、ほんとうにたいせつなパートナーとの出会いってのは人生の中でそう何度もあるもんじゃない、大げさに言えば奇跡に等しい出来事。余計なことブツブツ考えてると起こる奇跡も起こらなくなるぞ」
「言えないよ。あと先考えずに相手のこと考えずにただすきだって素直に言える歳じゃなくなっちゃったよあたし」

エンピツネズミ売れるんだ起こる奇跡が起きたんだ。
そして、ふたりの恋もね。
のぞみ

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