TB12

ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン 3のTB12のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

昔見た時はこのシーズンで飽きちゃった記憶だったけどちゃんと見直したらこれまでと変わらずめちゃくちゃ面白かった。

昔の自分に集中力がなかっただけなのか?
はたまた歳をとってアダルトなドラマが好きになってきただけなのか?
分からないが昔見た時よりも面白く感じたな。

シーズン2辺りからそうだけど良い意味でこのダラダラ感をちゃんと受け入れられる人じゃないとこのドラマは見続けられないだろうね。
昔の自分にはその余裕がなかったのかも。

ただ相変わらず雰囲気、演出、演技等が良いからストーリーが少しダラダラしてても見れるのよね。
てかダラダラと言うか展開を急がずに丁寧に作ってると褒めた方が良いのかも。
まあドラマ用のご都合主義な展開も結構あるからそこまで完璧な脚本って訳でもないけども。

さて本題。

遂に大統領にまで上り詰めたフランク。
だがしかし今までのダークヒーロー感が嘘だったかのように様々な壁にぶち当たり苦戦しまくる今シーズンのフランク。
そう大統領職は予想以上にタフだった。
というかそもそもラッキーで大統領になれただけの男だ。

今までは好き勝手やってこれたが大統領の椅子に座った以上はそれなりに真っ当な仕事をしなければならない。

当たり前だが大統領になるまでの成り上がりはそら面白いのよ。
ただ大統領になったらそれ以上成り上がるポジションが無いしじゃあなにをすんだよって言ったら再選してもう一期やる事。
且つアメリカワークスを成立させ雇用をたくさん生んで単なる棚ぼた大統領ではなくアメリカ経済と雇用を復活させたと歴史に名を残す事。

議員時代は無敗だった男が大統領になった事でコーナーに追い詰められ守りに入る姿に共感も出来るし同時にざまあと観客に思わせる事でフランクのキャラクター性をより広げたシーズンでもある。

外交ではロシアと揉め内政では要のプランであるアメリカワークスが議会から支持してもらえず四苦八苦。
資金集めが失敗しまくって遂に泣き出した時には思わず笑ってしまった。

クレアはフランクに頼んで国連大使の仕事を貰うが経験不足からあまり上手く行かない。
それどころかロシアの大使に弄ばれてしまう。
完璧なファーストレディを演じる事にも疲れ果て自力じゃなにも成し遂げられない事で再び反抗期。
そしてとうとう二度目の家出。

今までの「旦那を100%理解してる妻」「政治家の妻になった以上割り切った生き方をしてる鉄の女」というキャラクター性はなくなった。

良く言えば人間味を持たせたキャラ変なのだがフランクとの対立を引き起こす為に色々ワガママに映る脚本にもなってるからそこにイラッとする観客は多いだろう。

個人的にはドラマによりリアリティが増して気に入ってるが。
良いじゃないこういう欲望メラメラの野心燃やしまくってる女性キャラ。
俺は好きだ。
というかアメリカならこういう女性実際に結構居そうじゃない(完全に偏見w)

ダグは瀕死の状態からなんとか復活するがレイチェルの亡霊に取り憑かれ悶々とする日々。
再び酒に走り自暴自棄に。
最後はケジメを付けて念願の復帰。
フランクに泣きつくシーンが色んな意味で最高だったw

レミーは遂にフランクに愛想を尽かす。
彼も彼でプライベートに色々と問題有り。
結局のところ彼も孤独なのだ。
今後の出番はあるのかな?
てか今に思うと脇役でマハーシャラ・アリって結構贅沢よな。
レイチェル役のレイチェル・ブロズナハンも今じゃ人気ドラマ(マーベラス・ミセス・メイゼル)の主役だし。
あと地味にキム・ディケンズとかも出てるしやはり脇が中々豪華。

マックスのサブストーリー、フレディ再登場、ロシアとの外交、中東問題、そして再選に向けての大統領選始動とこのシーズンも色々あった。

とにかくね…みんなめちゃくちゃ荒れてる。

フランクとダグのブロマンスが唯一の癒し要素。

メインストーリーと同時に色々なサブストーリーもゆっくりと動いていてそれらを絡めるのが相変わらず上手いシーズンだった。
テレビ討論会のエピソードが特に好きだった。

次は本格的に大統領選がメインかな?
フランクとクレアの関係もどうなって行くのか。

少し休んだらシーズン4も見る。
TB12

TB12