マヒロ

ブレイキング・バッド SEASON 4のマヒロのレビュー・感想・評価

4.3
アルバカーキの麻薬密売の元締め・ガス(ジャンカルロ・エスポジート)の元でメスを造るウォルター(ブライアン・クランストン)は、相棒のジェシー(アーロン・ポール)を守るために起こした行動によりガスと険悪な仲となっていた。莫大な利益を生み出しながらもいつ命を狙われるか分からない生活に疲弊したウォルターは、妻のスカイラー(アンナ・ガン)も巻き込みある作戦を決行しようとする……というお話。

裏社会にどっぷり浸かりきったウォルターとそれに巻き込まれたスカイラー、捜査の中で大きな痛手を負い荒れるハンク(ディーン・ノリス)とそれに悩むマリー(ベッツィ・ブランド)、独善的なウォルターと対立するガスとその右腕のマイク(ジョナサン・バンクス)と、反対に当初のチンピラ扱いから一転認められ始めるジェシー……と、それぞれが自身の境遇に頭を悩ませることになる。
前半はそんな負のエネルギーが漂っているようなドロッとした空気感があり、物語もやや停滞するものの、そこで溜まりに溜まったものが爆発するかのように物語が展開していくラスト数話の勢いが凄まじい。

ここでとりあえず物語的にはひと段落着くが、それと同時にもう戻れないところまで来てしまったウォルターの行く末にますます目が離せなくなるようなヒキのあるラストも素晴らしかった。
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