hot

六番目の小夜子のhotのネタバレレビュー・内容・結末

六番目の小夜子(2000年製作のドラマ)
-

このレビューはネタバレを含みます

以前まとめて再放送してたものを録画して一気見。いやー面白かった!
原作好きだけど、ドラマ版もすごく良くて好きになりました。

高校から中学に舞台をうつし、原作にあったほのかな恋愛描写を、ドラマではバッサリ切っていて、珍しいパターンだけど、良い脚色だと思う。自分の感情を持て余す年代の彼らの迷いや活力まぶしくて、面白かった。しょっちゅうバタバタ走り回っていて元気。かわいい。
大人たちが、無理に悪役にされずに、自然に見守ってくれているのも良かった。

とにかくキャスティングが素晴らしい。
子役は女の子の方が達者で、男の子は役と同年代の歳の子が演じると幼い感じになってしまうから、少し上の年齢の人が演じた方がかえって違和感ない、と思ってたんだけど、本作の山田孝之はすっごく!上手くて良かった。恩田陸の作品に出てくる、幼さと生意気さち凛々しさと聡明さを合わせ持った「少年」にピッタリ。素晴らしい。

玲と沙世子、二人のタイプの違う女の子が、ぶつかって険悪になって協力して友情を築いていく、バディものとしてもめちゃくちゃ可愛くて良かった。あの二人のコンビは原作より好きだな〜。かわいい!
栗山千明は本当にサヨコにぴったり。説得力がありすぎる。
松本まりか演じる、優等生でありながら、情緒不安定でバランス崩していく役も、恐くて素晴らしかった。あの子と仲良くやれる玲ちゃんの懐の深さよ…。

加藤をやってるのが山崎育三郎だと、出演者のテロップ見るまで全然気づなかった。しかし、長台詞を話し始めると声が良くて聞きやすくて、あーなるほど、と思った。

呼びかけの劇、実際に映像で見るとかなり面白いな。あの中にいて参加したら、集団パニックになるのも不思議はないかも。恩田陸はチョコレートコスモスで演劇の話も書いてるし、舞台演出みたいなものが得意なのかも。
hot

hot