子供が誘拐されて、犯人からクイズが送られてくるサスペンスドラマ。

中学生の時に夢中で観ていて、私の中で忘れられないドラマだったんだけど、今観ても結構観れる作りなのに驚き😳👏 初めて観た時の衝撃は忘れられない😲

やっぱり古いし、セリフも芝居もくさいし、寒い部分もあるんだけど、思い出補正もありつつ楽しめました🤗✨

でも財前直見の変わり者役はやっぱりちょっと微妙だったな😂 ぶっ飛んだ役をさぶっ！って思わせない俳優さんって凄いよなと改めて思った🤔成田凌とか全然さぶくないもんな。

あと、鈴木紗理奈が、キャー！って言うシーンで、声がハスキー過ぎてヒャッ！ヒャッ！って言ってるの、1周回って可愛かった。笑笑

あとねー、ちょいちょい挟んでくる映像がこわカッコいいのと、タイトルバックがめちゃくちゃかっこいい。

そしてそして、神木隆之介が神ってる。
可愛いし演技上手いし最高。

真犯人を憶えている状況で再鑑賞。
なるほど。かなり丁寧に伏線を張った作品だったんですね。思考の盲点に陥ると、見えるものも見えなくなる…うーん。なかなか素晴らしいサスペンスだと思います。

ただ、主軸が誘拐事件ですからね。
全11回のドラマには合わない題材だったかもしれません。少し中弛みするんですよね。正直なところ、全6回のWOWOW仕様とかだったら、スピード感溢れる大傑作になった気がします。

また、現代の視点で捉えると。
20世紀末期から21世紀初頭に流行った“サイコサスペンス”調の演出がくどいです。特に背後霊のように登場する“謎の少女”が出てくるたびに、物語が停滞するのは萎える限り。

この辺りは鷹揚に捉えたほうが吉ですね。
じゃないと、感情移入を妨げる登場人物ばかりなので（右を見ても左を見てもクソ（あら下品））イヤな気分しか残らないのです。

それに扱っているテーマは現代的。
温厚な僕でも殺意を抱く事件とかが溢れる昨今、改めて自分を振り返る意味も含めて“大人たち”は本作を観たほうが良いのかもしれません。現代では踏み込めない領域に攻め込んでいますしね。

また、配役の妙を楽しめるのも乙な話。
長髪の矢部…じゃなくて、熱血的な生瀬勝久さんを拝めるのは貴重ですし、何よりも神木隆之介くんの子役時代を楽しめるのも圧巻の極み。当時6歳にして、あの自然な笑顔。流石です。

まあ、そんなわけで。
20年以上前の作品なので、インターネットに関する部分が古臭いものの（まさに日進月歩を感じますね）根底に流れる“人間の感情”は不変の原理。犯人に関わる知識がなければ十二分に楽しめると思います。

ちなみにスタッフは『ケイゾク』と共通。
堤監督のいない堤作品と思えば、仕上がりが想像しやすいと思います。『TRICK』や『SPEC』はギャグが濃厚だよなあ、なんて考えていましたけど、ギャグを除いてしまうと“エグ味”が強くなることを本作は実証してくれました。ぐえっぷ。

• #こたつん社ミステリー文庫

・子供を誘拐した犯人から毎回クイズが届き翻弄される家族と刑事
・ケイゾクと同じ演出プロデューサーでキャストも似てる時間帯も同じなのでテイストはどうしても似る
・癖ギャグがないので堤幸彦ではないこともすぐ分かる
・核家族が増えてきて親子問題も家族ごとにそれぞれだと言う認識が出てきた時代背景もあるのかな
・財前直見がハサミをシャキンシャキン回してたのはバタフライナイフが流行ってた頃か
・内山理名とのシーン当時はイマジナリーな相手との邂逅シーンは珍しいのかやたらと多い
・朴訥な真面目男の内藤剛志や3枚目過ぎない生瀬勝久も良い配置
・神木隆之介はビジュアルも含め既に天才の片鱗
・本編に関係あるのかないのかやたらとセンスの良いエンディングが印象的、子供のイラストが怖かった思い出