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魔女の条件のkanaco4月末までお休み中のレビュー・感想・評価

魔女の条件(1999年製作のドラマ)
3.5
1999年のTBS。26歳の松嶋菜々子 とまだ17歳だった滝沢秀明が「高校教師と男子生徒の禁断の恋」を演じた、ひたすらにシリアスでセンセーショナルな恋愛ドラマ。激しいバッシングを受ける中「自由の国」を探し求めた2人の行く末とは…。主題歌だった宇多田ヒカルの「First Love」が重く辛いドラマを切なく美しく演出する😥(144文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

1999年 TBS  22:00~

★ストーリー★
高校の教師の広瀬未知(松嶋菜々子)のクラスに、前の学校で不登校だった黒澤光(滝沢秀明)が転入してくる。もともと生徒たちからなめられていた未知は、ある日女子グループから酷い嫌がらせを受け、強いショックを受けて授業へ出られなくなってしまう。そんな未知を光は「たまには教師が授業をさぼったっていい」と誘い、2人で授業をさぼりバイクで海へと行った。幸せなひと時を過ごし、お互いに強く惹かれあい、やがて想いが成就する未知と光。しかし2人に襲い掛かる、未知の婚約者、光の親、それから学校、世間からの厳しく激しい軽蔑の目、バッシング、糾弾。「自由の国へ行こう…」と2人は手を取って逃亡生活を図るが…。

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当時も人気を博していた26歳の松嶋菜々子 とまだ17歳だった滝沢秀明が「高校教師と男子生徒の禁断の恋」を演じた、ひたすらにシリアスでセンセーショナルな恋愛ドラマ。話題になったし、内容が内容なだけにクレームもけっこう凄かったらしい…🤔

それぞれの環境に縛られ孤独を感じていた男女が、自然と惹かれあったという流れですが、問題はそれが女教師と男子高校生だったということ。最初は迷うも、やがて自分たちの想いを確かめ合い貫こうとしますが、当然の如く周囲の人間はそれを許さず嫌悪し、実際は関わっていない人間も含め、2人に容赦なく激しい攻撃をし続けます。2人に近しい人たちにも被害が広がっていき、やがて2人もすれ違っていくという、見ていて辛すぎる鬱々としたドラマだった気がします。

Wikiによれば「タイトルの〈魔女〉とは魔女狩りを意識したもの」らしいですが、なるほど…と思います。魔女=松嶋菜々子。魔女狩り=魔女を標的とした「法」ではなく「私刑」によるリンチですね。

この辛いことしか起きない鬱々とした展開を、それでも美しく色づけるのは、松嶋菜々子の凛とした美貌と滝沢秀明のまだあどけない美貌。その2人が愛し合う画としての美しさ。

そして宇多田ヒカルが歌う主題歌「First Love」です。「♪You will always be inside my heart いつか 誰かとまた恋に落ちても I’ll remember to love You taught me how」。美しい音色とちょっと大人っぽい声が作品の切なさをグッと引き上げます。ドラマに限らず、音楽の力は本当に偉大です。

💬あの頃のドラマの、声に出して言いたい名セリフ
「私は黒澤光くんを愛しています」

ある場所で、広瀬未知が決意を持って宣言した印象的なシーン。いやでも、この発言は悪手過ぎてさすがに「ヒェっ😰」ってなりました。

それにしても、美人女教師と美少年の高校生が、初めての夜、真夜中の図書館でシーツにくるまれて朝を迎えるって、なんか、すごい、なんかですね(語彙力の喪失😑)