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ブラック・ミラー シーズン6のmのレビュー・感想・評価

ブラック・ミラー シーズン6(2023年製作のドラマ)
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1話「ジョーンはひどい人」
名作回!
ある日突然動画配信サービス(完全にNetflix自身をモデルにしている)で自分の人生がサルマ・ハエック主演で勝手にドラマ化された平凡な女性が辿る運命とは?みんなもNetflixやアマプラとかの契約規約はよく読もう!

ディープフェイクとAIによる創作を皮肉るストーリーが面白い。そして思わぬ展開とドンデン返しの果てにやってくるラストには個人的に凄くグッときた。ブラックミラー史上に残る名作「サン・ジュニペロ」をちょい想起したりしなかったり。
ちなみに今シリーズの脚本家は今回のシーズンを書くにあたってAIを試しに使ってみた所、(AIは過去シリーズを学習して書いてきた為)自分がこれまでのシーズンで『実は仮想空間でした』オチを何回も何回も書いてきた事を痛感させられて反省したそうです。そういう使い方ならアリかな??新しく何かを書く事に使うのではなく、過去のパターンの分析に使う事。でも脚本家からするとAIの台頭は恐怖。

この役で出てくれるサルマ・ハエックは本当に良い人だと思う。


2話「ヘンリー湖」
こちらも傑作回。殺人事件の思わぬ真相とその消費の顛末。1話に続きゴリゴリのNetflix批判作で、実際の事件をエンタメとして消費するNetflixドキュメンタリーの作り手&観客に鋭い皮肉の刃を向けてくる。皮肉極まるオチの暗黒さが心に残る。


3話「ビヨンド・ザ・シー」
アーロン・ポール、ジョシュ・ハートネット、ケイト・マーラ!この最高な俳優陣の素晴らしさと演出の良さで途中までは完璧なんだけど、脚本が最後の最後で完全にしくじって台無しに。
ゴリゴリの演技力で掻っ攫うアーロンもさる事ながら、ガイ・リッチー映画で遂に復活したジョシュの見事な演技が素晴らしくて嬉しい。良かったねジョシュ!


他の回も観たら追記します。
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