本物だった。
途方もないものを観てしまったという感覚。恐らく世界で初めて(そしてこれが最後かもしれない)ジャニー喜多川の性加害問題を真正面から描いた作品にして、流れゆく人生と人間という生き物のままなら>>続きを読む
人間にとって芸とは、芸能とは、芸術とは何かを描き抜く3時間。最も驚愕したのは長尺と題材のとっつきにくさをものともせずこの映画が圧倒的に面白かった事。いやほんと面白かったな・・
李相日監督はこれで完全に>>続きを読む
前作でトム・クルーズ&クリストファー・マッカリーの映画作り学校を履修したジョセフ・コシンスキー監督、どうやら完全にマッカリー的映画作りを会得したようで今回前作を超える技量を見せつけてマジで巧い。序盤の>>続きを読む
BLACKPINKみたいなKPOPガールズグループが実は代々続く悪魔ハンターで、BTSみたいなKPOPボーイズグループに変身した悪魔達と対決するというKPOPオタクの中学生がノリで考えたようなゴキゲン>>続きを読む
素晴らしかった。古い社会の中で生きる苦しみや痛みをしっかりと描きつつ、『それでも生きる事は豊かで素晴らしい』とささやかに後押しする。
自由に生きる女性と自分を隠して生きるゲイの男性の10数年間の友情、>>続きを読む
王道というかテンプレ的タイムループ青春もの(なにしろ尾道でラベンダーだし、ご丁寧に尾美さんまでいるから勿論大林映画を意識している)と見せかけて、もはやお馴染みのジャンルの定番を笑撃的な形で応用してくる>>続きを読む
ジークアクス最終回前に駆け込みで観ました。神聖化されすぎなんじゃないですか・・?
【追記】
観といて良かった・・
一筋縄ではいかない大傑作。
黒人が受けてきた差別・迫害・略奪・虐殺と文化の盗用を「フロム・ダスク・ティル・ドーン」的な吸血鬼ものというジャンル映画の型を借りて描きつつ、音楽というものが持つ根源的な力を>>続きを読む
ダニー・ボイルはイカれているという事を再確認。
シリーズ2作目凶悪傑作「28週後…」(Netflixで配信始まったので是非観て下さい)から早18年、まさかの続編登場でしかも1作目「28日後…」のダニ>>続きを読む
新規パートとの作画の差とキャラの言動のヤバさに置いてけぼりになりました
Rotten Tomatoes 92%も伊達じゃない(投票数少ないけど)、とっても楽しいPOVバトル・ホラーの快作。主人公のショーンが恐怖より承認!金!!なハイテンション・アッパー野郎である上に、出て>>続きを読む
全ての瞬間が完璧に芸術的な画と不穏さを極め切ったアナーキーな音楽によって紡がれるのはこの世の地獄のような事件。この映画が素晴らしいのは、地獄を起こすのはその犯人が鬼畜だからではなく社会の構造によって追>>続きを読む
矢口史靖監督というとコメディのイメージが強いのだけど実は25年前に一度だけ「恐怖心理学入門」(ドラマ「学校の怪談 呪いスペシャル」内の1編)というホラー短編を手掛けた事があって、これが観た人全員にトラ>>続きを読む
タイ語版「Bang Bang」が流れるオープニングから語り口にはガイ・リッチー監督らしい洒脱さがあって楽しいし俳優陣もチャーミングだけど、段々間延びしていく緩さとシナリオの悪手は配信大作映画だなぁと思>>続きを読む
これはヤバいですよ!!!!!85分でMCU1フェーズ分つまり「アイアンマン」から「アベンジャーズ」までやったような凄まじい娯楽映画の大傑作。あまりの面白さに映画というものの原始的な所に触れている感覚す>>続きを読む
映画版は脚本吉田さんじゃないんだな。
硬派なサスペンス映画と思いきや悶絶必至の超絶チャーミング兄弟愛(萌え)映画で、あまりの愛らしさに大騒ぎしながら観た。なんてチャーミングなの・・あのストップ・モーションとか驚愕爆笑だし、ラストはもう最高>>続きを読む
原作を読破してから鑑賞。
今田美桜さん主演の傑作自主映画「カランコエの花」の中川駿監督による「少女は卒業しない」に続く商業映画2作目。前作がクロックワークスで今回は松竹!一気にメジャーだよ!!そしてこ>>続きを読む
エドガー・ライトっぽいポップさとタランティーノっぽい章立て構成でコテコテに程よくゆるく突っ走るシスターフッド・ムービー。題材的には好きなはずなのだけど、コテコテさとゆるさで微妙に心が離れてしまった。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ジェネリック版「エクス・マキナ」(+「ロボット・ドリームス」?)かと思いきや一味違う。AIをモチーフにフェミニズムを描く点は共通しているけれど、こちらはもっとジャンル映画として観客をエンターテインする>>続きを読む
「無名の人生」が公開中の鈴木竜也監督が、まだ歌舞伎町のオイスターバーの雇われ店長だった頃にコロナ禍に突入して、始めて独学で作ったアニメ作品。これが初って・・センスの塊・・!センスだけではない、人間観や>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「エドワード・ヤンの恋愛時代」の利己的だった登場人物達とは比べものにならないレベルに更に最悪な利己主義の都会人達による自滅的な人間模様と、そこから芽生える一筋の希望の恋愛。中盤手を握る所も光っていた。>>続きを読む
「あの頃、君を追いかけた」「怪怪怪怪物!」のギデンズ・コー監督作。
ぶっ飛んだ設定な上に冥界ファンタジー×ギャグ漫画×ロマコメ×ホラー×青春恋愛もの×バトル・アクション×切ない純愛映画とシーン毎にジャ>>続きを読む
「無名の人生」が公開中の鈴木竜也監督作品。
実写映画監督を目指したものの結局歌舞伎町のオイスターバーの店長になったのがコロナ禍を機に独学でアニメを作り始めてここに至るという鈴木監督、センスと共に人間観>>続きを読む
F・W・ムルナウ監督の「吸血鬼ノスフェラトゥ」をロバート・エガース監督がリメイク、宿願の企画に気合が入ったのか全秒一分の隙も無いある意味完璧な出来で観ながら惚れ惚れした。
これまでのロバート映画よりも>>続きを読む
イーサン・コーエンの監督ソロ活第1弾にして、イーサン監督による『レズビアンB級映画3部作』1作目。「サブスタンス」のスー役マーガレット・クアリーと「サンダーボルツ*」でバッキーに情報提供を促される秘書>>続きを読む
ルッキズムとエイジズム・女性蔑視に満ちたクソ男性社会でその価値観に従い生きてきた女性の内面分裂と自傷行為と精神崩壊の悲劇を描いた映画で、このクソみたいな世の中にありふれた地獄をジャンル映画のフォーマッ>>続きを読む
これめちゃくちゃ良い矢崎映画じゃないですか・・!
固定されたフレーム内で普通の『リアリティ』とは違う、矢崎映画の『リアル』が豊かに息づく。
特に女性達が活きている。不自然でゆったりとした豊かな時間。も>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
冒頭のパラマウントのロゴがただでさえ速かった前作よりも更に速回しになってる事で既に分かるてんやわんや感。相変わらず脚本をあえて一部しか書かずに撮影に突入するクルーズ×マッカリー組撮影スタイルは今回も継>>続きを読む
蓮實重彦氏が昨年度のベスト10にこの映画を入れたと聞いて、別にハスミンの事は崇拝してないけどあの人がこの手の映画を褒めるなんて珍しいなと興味を惹かれて鑑賞。蓮實氏が好きそうな演出の遊びと冒険は確かに色>>続きを読む
「サンダーボルツ*」のジェイク・シュライアー監督と「(500)日のサマー」の脚本家コンビが「きっと、星のせいじゃない。」の作者の小説を映画化した青春ドラマ。日本語吹替版が良い出来なのでお薦めです。>>続きを読む