mさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(1159)
ドラマ(72)

春のしくみ(2010年製作の映画)

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ユーロスペースで特集上映の予告を観て気になったのでYouTubeで鑑賞。アートでキモ可愛い謎のアニメーション。

なんかこう脳みそを変な感じで刺激されてる的な妙な快感があって、クセになりそう。動きの快
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破壊の日(2020年製作の映画)

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限りなく『怒り』に近い『祈り』。のっけから爆音で流れるGEZANの「証明」(歌詞が最高)と共に○○○○○○○○○する。そして台詞で明示されるオリンピック(に群がり食い物にする人々)への皮肉。怒りだ。>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.8

日本映画界の隠れ鬼才・城定秀夫監督、と、このアカウントで何回も書いてきたけど遂に『隠れ』ではなく一般の人達に城定監督の才能が知れ渡る時が来た。あ〜〜〜嬉しい、城定監督おめでとうございます!10年近くず>>続きを読む

ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

4.9

前作「ブラック・クランズマン」では珍しくストレートに勧善懲悪な愉しい娯楽映画を繰り広げてみせた後で最後の最後に現実の冷や水を観客にぶっかける見事なタフネスっぷりを見せたスパイク・リー監督。「セントアン>>続きを読む

魚座どうし(2020年製作の映画)

4.7

機能不全に陥っている家庭で育つ子供達の心象風景を、禁欲的かつ躍動的に描く。その独特のトーンに惹かれる。
終盤の端折り方や先生の過剰なヒステリックさ、2人の邂逅の無説明な唐突さは乱暴過ぎるとも思うが、リ
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8日で死んだ怪獣の12日の物語(2020年製作の映画)

3.9

‪SFファンタジーでコロナ禍を描く試み。それはささやかなエール、祈りのような。
とても可愛らしい映画だったのだけど、このコロナ禍を描くのならもっと現実への批評性を持っても良かったのではと思う。ここまで
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思いやりのススメ(2016年製作の映画)

4.7

素敵なロードムービー。

筋ジストロフィーのトレヴァーの母親が単なる心配性で過保護というこの手のものでよくある存在ではなく、トレヴァーとの間に毒のあるコミカルな信頼関係を築いていて、その2人の丁々発止
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.8

キレッキレの演出と音楽センスで紡ぐ、中学最後の学年を迎えた冴えない女の子の血の滲むような奮闘劇。自意識が未熟な時期のもがきはかつての自分の事も思い出しつつ大人になった今客観的に観るとイテテテとなる事が>>続きを読む

ファミリー☆ウォーズ(2018年製作の映画)

1.0

ここまで醜悪・劣悪な映画(と呼べる代物ではないですが)はそうそうないです。映画(という代物ではないですが)としても極めて醜悪・劣悪だし、これを面白い・良しとする監督の価値観も極めて醜悪・劣悪です。監督>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.6

よくこのワンアイデアからここまで話を転がしたな!絶妙な『すこし・不思議』的SFをワンパターンに陥らずに沢山の工夫でやり切った脚本家の見事な力量と、撮影するのが超大変なこの脚本を完璧にやり切った現場のス>>続きを読む

Doodlebug(1997年製作の映画)

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クリストファー・ノーラン、学生時代の監督作品。謎の厭な円環構造が出来上がっていて、その辺りにどこはかとなく現在まで続くノーランの興味の対象が垣間見える。
そういえば初期は今よりもこういう感じで悪夢的だ
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ダークナイト(2008年製作の映画)

5.0

フルサイズIMAXで観るのは初、待望の機会です。
驚いたのは冒頭のジョーカー初顔見せショットでジョーカーの顔面全体がフルサイズIMAXの画角にちょうどピッタリと収まって大写しになる事で、もう何度も何度
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スーパーティーチャー 熱血格闘(2018年製作の映画)

3.9

3年B組ドニー先生!というコンセプトは最高だけど、色々雑です。映画じゃなくて連続ドラマ向きのネタだったのでは。

多動性障がいを抱えている生徒がいたり、パキスタン人の生徒がいたり、男をえこひいきする古
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PMC ザ・バンカー(2018年製作の映画)

4.8

北朝鮮が非核化を開始し国連が北朝鮮への制裁を解除、中国企業が北朝鮮から輸入を開始した事で結果的にアメリカ経済の低迷に繋がり、米政府が北朝鮮の総書記(劇中では『キング』と呼ばれる)に多額の懸賞金を懸ける>>続きを読む

ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

4.6

ミュージカル映画というジャンルそのものをいじる試みなのだけど、とにかくミュージカル演出がてんで駄目なので序盤30分は観ていて全く高揚しなくて辛い。役者が派手に歌い踊れば映画が躍動する訳ではない、それが>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

3.8

ひたすら悪い意味で芸術家気質の男と彼に健気に尽くす優しい彼女、彼らの日々のエピソードの点描は映画的な時間の流れとしてまとまっている。撮影・照明や美術といったスタッフワークの良さが映画を支えている。行定>>続きを読む

天使の欲望(2013年製作の映画)

1.0

『痴漢を狩る女子高生達』と聞いてフェミニズム的な側面が少しはあるかなと思ったら、まあそういうものを求めるのが間違いだった。ここにはそういう思想や女性への思慮は一切無い。むしろ無自覚なミソジニーに満ちて>>続きを読む

残された者-北の極地-(2018年製作の映画)

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ストイックな映画!
いくら名優マッツ・ミケルセン主演とはいえ、これは監督の作劇の力が無いと映画を引っ張れない、かなり度胸のいる企画。それでもこれを長編監督デビューに選んだ監督の度胸と、しっかり映画を牽
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わたしたち(2016年製作の映画)

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大人になると忘れがちだけど、子供の世界は恐ろしくシビアだ。ちょっとした出来事や感情で学校内での立場や関係性は激変し、人生が大きく変わる。そして大人はそんな子供達の苦しみなどちっとも理解しない(特にこの>>続きを読む

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.6

古厩智之監督と言えば青春映画の傑作「ロボコン」だけど、これは久々に「ロボコン」を想起する良い作品だった。

正直導入はあまり上手くいっていないと感じた。近藤君が小寺さんの登る姿を『見る』事がポイントな
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

4.8

THEマンガな設定や物語を、超一流俳優陣のガチの熱演と、短い場面で的確に感情を描写するジーナ・プリンス=バイスウッド監督の優れた演出力で強引に捻じ伏せて、やたらエモーショナルで愉しいアクション快作が誕>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

5.0

韓国映画史に残る名作。「パラサイト」を抑えて韓国の映画賞で脚本賞を受賞したのも納得、これは今年トップレベルでは?

主人公ウニ=作者の分身である『わたし』だけでなく、両親や友人、後輩、そして大切な先生
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透明人間(2019年製作の映画)

4.9

ジャンル映画のフォーマットに現代的なフェミニズムが注ぎ込まれたリー・ワネル渾身の一作。息を呑むサスペンス演出の優れた技巧とDV被害者の苦難を観客に体感させる志の高さ、そして主演エリザベス・モスの熱演に>>続きを読む

ブラッドショット(2020年製作の映画)

4.7

正直ナメてました、これは思わぬ拾い物!予告も粗筋も一切見ないでおくと物語の予想外の展開と意外な見せ場の多さに新鮮な驚きと興奮を得られます。

日本では緊急事態宣言解除直後に特に宣伝もされずひっそりと劇
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夢の丘(2019年製作の映画)

4.7

脚本作「呪怨 呪いの家」で全世界のNetflixユーザーに厄災と穢れ、つまり呪いそのものをばら撒き中の高橋洋監督作品。

油断していたら普通に怖くて「ひっ」とか「わっ」とか声を上げてしまった。見てはい
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ディープ・ブルー2(2018年製作の映画)

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誰も待ってなかった19年振りの続編。予想を裏切る事に全力投球&意図して露悪的に寄せた前作の作風が完全に無くなった結果、前作のプロットや状況設定をなぞっただけのそれなりな感じの無個性サメ映画になりました>>続きを読む

Villains(原題)(2019年製作の映画)

4.8

これは良い拾い物!単なるサスペンスともホラーコメディとも違う、独特な作品。

強盗直後に速攻でガス欠して絶対絶命のテンパった状況の中で、『洗車』と称して2人だけのちょっとした儀式をやるシーンが鮮烈にチ
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レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

4.6

大富豪一家に嫁いだサマラ・ウィービングが殺人隠れんぼ儀式に強制参加させられるサスペンス・スリラー。

とにかく主演のサマラさんが魅力的!冒頭から演技もエモーショナルで素晴らしいし、怯えから怒りの反撃へ
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キングダム(2019年製作の映画)

3.6

まず流石の佐藤組、このスケール感での映画作りをチープにならずに成立させている事が凄い(流石にあの大きい人はちょっとアレだっだけど)。特に河津太郎撮影監督らクルーによる映像のリッチさが映画を支えている。>>続きを読む

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.8

映画館で観るのは初。後の「もののけ姫」に繋がるプロトタイプ。最初の腐海のシーンや墜落する大型艇の中の女の子と一瞬目が合う瞬間での音の静寂の演出は劇場だと更に鮮烈になるな。

色んな友人や元カノに原作を
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もののけ姫(1997年製作の映画)

5.0

『ジブリで一番好きなのってどれ?』という誰もが一度は聞かれる質問、自分の答えは「もののけ姫」です。ガキの頃今は亡き小倉中央会館の大きなスクリーンで観たこの映画を、まさか2020年に新宿の映画館で観る事>>続きを読む

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

5.0

まさか2020年に新宿の映画館で「千と千尋」を観る事になるとは思わなかったよ。昔映画館で観た時には気付かなかった事にも気付けた。相変わらず大傑作です。

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

4.0

この前「最後の戦場」って言ったじゃないですかスタローンさん!!!とはいえ「最後の戦場」ってサブタイトルは日本オリジナルなので、スタローンさんは最後なんて一言も言ってないんですが。でもめちゃ『最後』ぽか>>続きを読む

ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

4.8

素晴らしかった。
学生寮存続を巡る学生達の闘いは決して単なる『青春物語』ではなく、明確に今の私達の暮らす日本社会の冷酷なシステムへの抗いとして描かれる。ここには作り手の社会への眼差しが確かにある。渡辺
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いつくしみふかき(2019年製作の映画)

1.5

オーバーな演技・演出・音楽を『悪い意味でテレビ的な過剰さ』と取るか、それとも『シェイクスピア的なモチーフを現代で成立させる為の意図的な作劇』と取るかで評価が分かれそう(お前にシェイクスピアの何が分かる>>続きを読む

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