mさんの映画レビュー・感想・評価

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2016年1月頭から観た順に登録していってます。

点数基準
5.0→完璧
4.9→滅茶苦茶素晴らしい大傑作
4.8→大傑作
4.7→傑作(大体ここが個人的な良い映画の基準)
4.4〜6→良作だけど少し惜しい
4.0〜4.3→佳作
3.5〜3.9→良い部分もあるが佳作未満
3.0〜3.4→凡作
2.0〜2.9→駄作
1.0〜1.9→最悪
無得点→良悪関係無く気分的に何となく点数を付けていない

海底47m(2017年製作の映画)

4.6

B級かと侮っていたが、サメ映画お決まりのオープニングかと思わせて洒落たズラしをカマす冒頭から早速作り手の巧みさと野心がよく見える、かなりの良作。

サメと遭遇するのに最も嫌なシチュエーションである海底
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鞄を持った女(1961年製作の映画)

4.9

これは凄い傑作・・!

ブルジョワの青年に捨てられた歌手の女。なんとか男の家を探し当てたが、彼女を迎えたのは彼の16歳の弟。少年は一目で彼女に恋をする。年齢も境遇も異なる2人の刹那の愛の物語。

物語
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

4.7

創造と遊びの素晴らしさを描いた傑作「LEGO ムービー」のスピンオフ。今回は完璧な『バットマン論』になっていてお見事です。ある意味最高のバットマン完結編だったのでは。

ぼくのおじさん(2016年製作の映画)

3.9

こういう感じの松田龍平が山下監督の世界でずっとのんびりうろうろしているのを観ているだけでぼかぁ満足です。それで充分じゃないですか。
と前半までは思っていたのだけど、無理して真木よう子を追ってハワイに行
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

4.6

最果タヒの詩集を映画にするという変わった試みから生まれた作品。

昼は看護師・夜はガールズバー店員として働く恋愛に必要性を見出せない女の子と、日雇い建設作業員として無為に働く恋愛を必要とする男の子、二
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珈琲時光(2003年製作の映画)

-

スクリーン(モニター)の四角い窓のすぐ向こうで、市井の人々の生活が繰り広げられているのをじっと見詰めているような感覚。
主人公達にとっての事件は起こるが、観客の為の映画的な分かりやすいドラマのうねりは
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.7

大林宣彦監督、狂乱の商業映画監督デビュー作品。自由奔放で狂気じみた描写のオンパレードに卒倒寸前、やはり本物の才能ある狂人には勝てない。

これだけ大林監督の変態性というか性欲が溢れているのに、何故だか
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悦楽交差点(2015年製作の映画)

4.9

久しぶりに観たので何となく再投稿。
鬼才・城定秀夫監督による大傑作。素晴らしいとしか言いようがない。
本当にみすぼらしくて冴えない(しかしどこか可愛らしい)純情ストーカー男と、男達を精神的に飼い殺し退
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

4.8

大傑作「ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル」や、とにかく愉しい「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」といったユーモアたっぷりで一癖ある娯楽映画を手掛けてきた才人タイカ・ワイティティ監督、まさかのマ>>続きを読む

PARKS パークス(2016年製作の映画)

4.7

瀬田なつき映画が好きだ。
誰が何と言おうと瀬田なつき監督の映画が好きだ。独特の切なさやポップなファンタジックさ、次第に過去と現在が無秩序に入り混じっていくあの感じに心惹かれる。
「彼方からの手紙」を観
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スレイブメン(2016年製作の映画)

4.5

「電人ザボーガー」「デッド寿司」「ライヴ」の奇才・井口昇監督最新作。
残念ながら先述の三作程の域には至らない少し緩い出来だったと思う。しかし中盤以降の主人公とヒロインの撮る・撮られる関係にまつわる部分
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イット・カムズ・アット・ナイト(原題)(2017年製作の映画)

4.7

ねっとりとした緊張感に包まれた厭な91分。タイトにまとまった尺の中で、よくあるジャンル映画のようで実は全く違う、ジャンル映画の世界で起こるリアルで小さな極限の心理劇が精密に描かれる。
冒頭こそゾンビ的
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真白の恋(2015年製作の映画)

2.8

知的障がいに主人公の真白のような軽度な症状の場合がある事を恥ずかしながら知らなかったので、そこは勉強になった。

最終的に真白も周りの家族や友人もあのカメラマンも皆ほんの少し意識が変わっただけで(いや
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.9

ホラーではなくジュブナイルものとして完璧に完成されている事に感動した。
やろうと思えばいくらでもホラーとして本気で怖くできる所を程々で抑えて、あくまで子供達にとっての一夏の通過儀礼と成長の物語としてエ
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HiGH&LOW THE MOVIE3 / FINAL MISSION(2017年製作の映画)

4.8

冗談抜きで世界でも類を見ないハイレベルで壮大なアクションシーン、異常にキャラ立ちした主要登場人物達とリアリティラインから浮いた絶妙な芝居を貫徹する役者達、日本映画では珍しくしっかり金のかかった美術や衣>>続きを読む

予兆 散歩する侵略者 劇場版(2017年製作の映画)

4.8

黒沢清監督自身の手による「散歩する侵略者」(以下 本篇)のスピンオフ作品(といっても尺が140分あるのでもはや本篇を食う勢い)。WOWOWで放送された連続ドラマを一本にまとめた物だが、実際観てみると完>>続きを読む

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

2.0

基本的には前篇と同じで、酷い所は相変わらず酷いし(女性の扱い等本当に酷いが、それについてあれこれ書き連ねる気は疲れてもう起きない)、それでもやはり山田裕貴とヤン・イクチュンは光っている。

少しだけ書
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

1.8

これは酷い。何故世評が高いのか全く分からない駄作だった。

2021年を舞台にして、オリンピック後の特に変わらない日本が案の定不景気へと向かう様や、高齢化に伴うエグいビジネスの変化に奨学金返済者に向け
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バッドママ(2016年製作の映画)

4.7

めちゃ上出来な、母親達へのエンパワメント・ムービー!「私たちはみんな悪い母親よ」という台詞に元気付けられる人は多いのでは。母親達だけでなく、父親達と子供達にもお薦め。

強烈なギャグが盛り込まれたスカ
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

-

ある出来事で心が壊れてしまった男の魂の惑いを静かに紡ぐ。

分かりやすい定型にハマりそうでハマらなかったのが素晴らしかった。
普通の監督・脚本家だともっと分かりやすい物語の流れや描写で主人公と甥の交流
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パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

4.7

「ローン・サバイバー」や「バーニング・オーシャン」でも発揮されていた、ピーター・バーグ監督のセミ・ドキュメンタリー・タッチの緊張感溢れる作劇が今回も見事に炸裂。

予告の印象ではマーク・ウォルバーグの
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天使のはらわた 赤い閃光(1994年製作の映画)

3.5

石井隆監督お馴染み『名美と村木もの』の1作。
深夜に帰宅してテレビを点けたら丁度放送されていて、天使のはらわた 赤い〜シリーズではこれだけ唯一観ていなかったのでこれも一期一会かと思いそのまま鑑賞。
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グラン・プリ(1966年製作の映画)

5.0

世界を駆けるF1カーレース・ドラマ。

とにかくレース場面が凄い。本当に凄い。
CGが無い時代なので勿論全て実写、その大迫力といったら!
車載に空撮とありとあらゆる所からダイナミックにレースを撮ったカ
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グライド・イン・ブルー(1973年製作の映画)

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ニューシネマの不思議な味わい、埋められない世代間の溝。主演俳優の小柄さと名匠コンラッド・L・ホールの撮影、唐突に始まるド迫力バイクチェイスと女の哀しみが印象に残った。
そして圧倒的に美しいラスト2カッ
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夜が明けるまで(2017年製作の映画)

4.7

ロバート・レッドフォードとジェーン・フォンダ、名優2人による高年期の男女の愛の物語を描くNetflixオリジナル映画。

インド映画なのにフランス映画のような味わいだった女性映画の傑作「めぐり逢わせの
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ReLIFE(2017年製作の映画)

4.0

例えば序盤の鏡を見て自分が若返った事に気付き動転する主人公の主観から客観に1カットでスムーズに移行する長回しショットだったり、そういうちょっとした部分での工夫に惹かれた。トリッキーでない普通のシーンで>>続きを読む

ヴァイラス(1998年製作の映画)

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あゝ懐かしき、90年代SFパニック。子供の頃によくテレビでこういうの観てましたね。それにしても一体何やってるんですか、ドナルド・サザーランドさん・・

ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

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じいちゃん!!(この手のゾンビ映画としてはかなりしっかりしてました)

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.8

なんとこれが処女作だというジョナサン・ペレラによる脚本は、展開を巧みに二転三転させ続けながらロビイスト達の駆け引きと人間模様をクリアに捌く見事な出来。そんな脚本を託されたベテラン監督ジョン・マッデンも>>続きを読む

ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択(2016年製作の映画)

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陰鬱さをほんの少し強調した映像による女性主人公の3つの物語が、特に交差せず淡々と並べられた、とても不思議な味わいの映画。

1・2話の良さを理解するには俺はまだ若すぎるので、もっと歳をとってから観直し
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ハリウッド★ホンコン(2001年製作の映画)

4.8

香港のとある下町、豚肉屋の巨漢一家と上海から来た娼婦の女の子の交流を描く作品。フルーツ・チャン監督のセンスが炸裂していて、カメラワークの才気も抜群。
猥雑で野蛮なエネルギーが渦巻く中で、煌めく何かが輝
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.9

お恥ずかしい事にファッションに疎い人間なので、個人的には『著名なファッション・デザイナー』ではなく『初監督で傑作「シングルマン」を生み出した腕のある映画監督』という認識をしているトム・フォードの監督第>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

5.0

東京国際映画祭にて鑑賞。

完璧な大傑作!
喋る事ができない女性と、半魚人との官能的で美しい愛の御伽噺。そして素晴らしい女性映画。ギレルモ・デル・トロ監督、最高傑作にして映画史に残る名作を作り上げた。
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2036:ネクサス・ドーン(2017年製作の映画)

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「ブレードランナー 2049」に続くプロローグ短編の内の1本、こちらはウォレス(ジャレッド・レト)が次世代のレプリカント作りに着手する為の交渉の一幕を描いた密室劇。
レトさんの静かな不気味さは今作でも
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2048:ノーウェア・トゥー・ラン(2017年製作の映画)

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「ブレードランナー 2049」の冒頭に登場するレプリカントの男(ディヴ・バウティスタ)の本編直前の物語。
本編でのバウティスタさんの寡黙で知的な雰囲気がいつになく新鮮で魅力的でもっと観たいと思っていた
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さすらいのカウボーイ(1971年製作の映画)

4.8

名作。無骨さや男臭さではなく切なさが際立つニューシネマ西部劇。

名撮影監督ヴィルモス・ジグモンドの画が圧巻。

ピーター・フォンダと相棒の関係も良いけど、主人公の妻の人物像が滅茶苦茶素晴らしい。

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