mさんの映画レビュー・感想・評価

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2016年1月頭から観た順に登録していってます。

点数基準
5.0→完璧
4.9→滅茶苦茶素晴らしい大傑作
4.8→大傑作
4.7→傑作(大体ここが個人的な良い映画の基準)
4.4〜6→良作だけど少し惜しい
4.0〜4.3→佳作
3.5〜3.9→良い部分もあるが佳作未満
3.0〜3.4→凡作
2.0〜2.9→駄作
1.0〜1.9→最悪
無得点→良悪関係無く気分的に何となく点数を付けていない

映画(649)
ドラマ(30)

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

4.8

ホン・サンス監督らしく相変わらず弛緩していてたまにぶっきらぼうにズームしたりパンしたりするあの緩い空気の水面下で、主演女優キム・ミニの感情が蠢き沸々と煮えたぎり、そして不意に爆発して空気を破壊する。劇>>続きを読む

ピーターラビット(2018年製作の映画)

4.7

幼い頃に母が読み聞かせてくれたあの絵本の世界はどう思い返してみてもこんな狂ったアッパーな感じではなかったはずだが、しかしこれはこれで滅茶苦茶面白いから困る。

英国式の毒のあるユーモアにアメリカンなア
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ザ・スノーマン(原題)(2017年製作の映画)

-

「裏切りのサーカス」「ぼくのエリ」といった他とは格の違う大傑作を手掛けてきたトーマス・アルフレッドソン監督の最新作で、主演はマイケル・ファスベンダー&レベッカ・ファーガソン!この座組を聞いた時は期待値>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.9

一夏の恋なんて大抵美しいものだが、この映画のその美しさは格別だ。
ただ美しいだけでなく、空回る焦燥・実った楽しさ・別れの切なさといった恋のあらゆる感情も身を切るような切実さと普遍性をもって描かれていて
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.8

ウェス・アンダーソン節が全編炸裂!相変わらず、すこぶる愉しい。

日本描写は「七人の侍」の音楽を堂々と流すリスペクトやオリエンタル風味へのイジりだけではなく、現在の政治や国内の状況にも繋がる日本の体質
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.9

この映画の事はあまり言葉にしたくないので一言だけ、最高に素晴らしかった。

デンジャラス・プリズン―牢獄の処刑人―(2017年製作の映画)

4.9

S・クレイグ・ザラー監督、この人はホンモノだ。ホンモノの天才で、どうやらホンモノのキ○ガイだ。この監督の事は今後気に留めておいた方が良い。

豪華キャストの超暴力西部劇「トマホーク」で鮮烈に登場したザ
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Z Inc. ゼット・インク(2017年製作の映画)

4.5

密室バイオレンス・アクションの快作「エヴァリー」のジョー・リンチ監督、今回もアッパーなノリの密室バイオレンスです。

ウィルスに感染して欲望が爆発する訳だけど、理性は一応残ってはいて「この機に乗じてク
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万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

「そして父になる」から是枝作品の『フィクション性』が急に増したと個人的に感じていて、特に「三度目の殺人」ではそのあまりにあざとい嘘臭さが鼻に付く程増していた。それ故に今作も設定を聞いた段階では『“リア>>続きを読む

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.8

原作読者としては、完璧な映画化だったと思う。

挿話のタイミングや順番を巧みに変えて本筋を活かす為に枝葉を潔く切った(そして後述するこの作品の核をきちんと捉えた)脚色が見事で、演出やしっとり美しい撮影
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

4.7

短いシーンで登場人物達にさらりと的確に感情移入させて、テンポ良く最後まで観客を引っ張り抜く娯楽活劇の快作!この監督とロック様のコンビはやはり外れない。

ワニと都市破壊への美学が凄まじい!ワニがシカゴ
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

5.0

芸術家とミューズの関係性を描く映画かと思いきや、夫婦関係のある種の真髄を描く映画でもあった。
何事にも毒が必要で、搾取の一方通行では関係は成り立たない。女が男の美意識や生活を破壊し、やがて新たな境地に
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.9

心理描写があまりにも繊細で細やか過ぎてそれ故に映画全体の『圧』が猛烈に強い、という新しい映画体験ができた。

開巻間も無く主人公が登場した所から猛烈な繊細さが渦を巻き始める。音数が少ない中で日常音を繊
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

-

この映画とは長い付き合いになりそうなので、今回は点数を付けないでおこう。

沖田修一監督、恐るべき新境地。

分かりやすい伝記映画や美談にする事は容易だったのに、そこにあっさりと背を向けこの映画はある
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.8

アナーキーぶってるけど根は古今のヒーロー業界内でも屈指の正義漢であるデップーさん第2弾。今回も色々アナーキーぶってるけど根っこにあるメッセージや思想は滅茶苦茶真っ当で(家族は大事にしよう、子供を虐待す>>続きを読む

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

4.8

リドリー・スコット監督、またしても新たな境地に踏み込んだ。世俗離れした富豪一族の物語に沿って微かに奇妙な感覚を感じさせる硬派なサスペンス劇で、匠の技を堪能した。

例えば序盤で幼い孫にクリストファー・
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

5.0

『竹取物語』を【レッテルや偏見や常識のしがらみによって自由を奪われていく女性の哀しみの物語】という観点で再構築した脚本、その志を完璧に汲んで見事に一人の女性の生と心の歓び・痛み・哀しみを躍動感や美しさ>>続きを読む

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

5.0

映画製作の裏側から色々想像するという事は一種の野暮かもしれないし、ツイッターでよく見る『監督のキャラクター化』という矮小化を招く事もあるのであまり良くない行為だとは思うが、この映画に関してはその裏側の>>続きを読む

ポルト(2016年製作の映画)

-

ポルトガルを舞台にアメリカ人とフランス人が繰り広げるフランス恋愛アート映画、不思議な味わい。
16mmフィルム&スタンダード・サイズと35mmフィルム&シネスコサイズの使い分けが『過去or現在』といっ
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ナラタージュ(2017年製作の映画)

2.0

有村架純の『おんな』の一面が見れたのは良かったが、それ以外は酷い。

「ピンクとグレー」の時と同じく演出は陳腐だし監督・脚本(あと原作も?)の倫理観が気持ち悪く狂っていてこれが日本映画界メジャーのベテ
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.9

世間から見れば『悪役』の人々を、『悪役』という役割に落とし込まない事の思慮深さと豊かさ!この映画のそんなスタンスに惹かれた。
ポップでスピーディながら濃密に痛烈に描かれる『悪い女(と呼ばれた女)の一生
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ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密(2017年製作の映画)

4.9

「ワンダーウーマン」のパチモンみたいな印象のパッケージだが実際は全く違って、「ワンダーウーマン」の原作者にして嘘発見器の発明者でもある心理学教授と、その妻であり心理学者である女性、彼らに見初められ関係>>続きを読む

全員死刑(2017年製作の映画)

-

小林勇貴監督の商業デビュー作品。

しょうもない理由で特に躊躇う事なく虚無な殺人を重ねる家族のお話を明るくアッパーに描く。その表現の若さならではの活きの良さ・愉快さだけに溺れる事なく、家族間にある上
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.9

覚悟はしていたがあまりにも衝撃的で心を抉られてしまい、どう受け止めれば良いのか分からなかった。この10年間のMCU映画群の積み重ねが大いに活きる。

鋭く重い緊張感と愉快なユーモア、胸のすくようなカタ
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セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

4.7

意外にも丁寧に作られたアクション・コメディの良作!

かつては太ったいじめられっ子だったが筋トレしまくってロック様になった男(でもまだ心はピュアで気弱)と、かつては高校のスター生徒だったが今は冴えない
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ザ・ヴォイド 変異世界(2016年製作の映画)

4.3

上出来なB級作品。ジョン・カーペンター&80年代ホラーやクトゥルフ神話へのリスペクト、ヌルグチョなクリーチャーを造形物で造っている事、そして悪趣味になり過ぎない作り手の優しさに好感を抱く。

適当にご
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心と体と(2017年製作の映画)

5.0

とんでもなく不器用な男女の近付いては離れそしてまた近付いてゆくゆったりとした心の揺れ動きを、驚嘆すべき超繊細な映画話術で大事に大切に紡いでいく。その飴細工を扱うようなあまりの細やかさに、息を潜めて目を>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

フルボリュームマシマシの一大娯楽活劇にギーク狂喜乱舞大発狂のディテール、それらだけでも充分過ぎるくらい大満足だったのに、そこにさらに思慮深い大人の眼差しがあって、それが本当に素晴らしかった。ただのオタ>>続きを読む

学校の怪談G(1998年製作の映画)

-

黒沢清監督作の「木霊」のみ鑑賞。

幽霊=モンスターという「呪怨」の解釈を黒沢清がやるとどうなるか、という心霊モンスターホラーの中に後の「回路」や「カリスマ」の片鱗も見える。不穏で怖くて奇妙で、『映画
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帝一の國(2017年製作の映画)

4.8

未来の総理大臣(=金と権力)に繋がる生徒会長の座を目指す野心的な少年達の学長選挙戦、と粗筋だけ聞くとそんなの不快でしかないのではと思っていたらどうした事か、これが何と清々しく面白い事か!
全体を包む過
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いぬやしき(2018年製作の映画)

4.3

VFXとアクションのクオリティは半端ではなくて、特にクライマックスでは日本映画史に残るような一大空中戦が繰り広げられて思わず興奮した。このシークエンスは本当に凄い。
空中戦前の歌舞伎町殺戮パニックも
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ターミナル(2004年製作の映画)

5.0

スピルバーグ映画の中でも実はまだ観ていなかった作品。
空港の乗り継ぎロビーで暮らす事になってしまった男の長い長い滞在を描く人情喜劇で、感動的で美しいヒューマニズムと愉しいユーモア、そしてスピルバーグ印
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

5.0

凄く好きで何度も観てる作品。
主役2人も壊れてるが、周りのマトモとされる人々も皆壊れかけてるし、この映画自体も躁鬱的なイカれたテンションで全編進んでいく。
それでもこの映画は常に前向きだ。イカれてよう
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センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島(2012年製作の映画)

4.7

『あんまりパッとしない映画の続編にロック様を投入するとなんか知らんけど滅茶苦茶面白くなる』の法則がここでも発動、王道をしっかり押さえた愉しいアクション・アドベンチャーの良作が生まれた(「ジュマンジ」は>>続きを読む

若き人妻の秘密(2011年製作の映画)

4.3

特段何かが飛び抜けて素晴らしいという訳ではない質素な小品だが、この映画の大きな教訓は『良い役者がいればこれだけ簡潔な表現でも多くの事が観客に伝わる(あるいは想像させられる)』という事だ。そしてその事を>>続きを読む

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