mさんの映画レビュー・感想・評価

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デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

メンタルがクラッシュしたダウナー状態で観た故に正直そこまで集中できなかったので、ちょっと点数は無しにします。

序盤は話の筋が見えず、諦めてノリやカメオを楽しむ事にした。
スーパーマンじゃなくてウルヴ
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

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資本主義社会に翻弄される人々の寓話、象徴としての狼と青年。久しぶりに歯が立たない映画だった・・

デモンズ(1985年製作の映画)

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友人の付き合いで観て気付いたんだけど、琥珀さん俺やっぱジャーロ駄目だわ

(友人に「このネタたぶん誰も分からないよ」と突っ込まれたので説明すると、ハイローネタです・・)

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

4.7

正直期待してなかったんだけどめちゃ面白かったですね。
登場人物に感情移入させようとか一切思わせず主人公が誰かすら分からない状態でサクサク進む序盤でちょっと諦めていたら、ところがどっこいこのサクサクさが
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密輸 1970(2023年製作の映画)

4.8

正直言われている程丁寧に作られてはいないし、特に序盤で感情移入の為の段取りを怠っている事が映画全体の足枷になっていると思う。アスペクト比の変更もそんなに意義がないし。
それを無視して突っ走れるだけの題
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ネイビーシールズ 空港占拠(2024年製作の映画)

4.7

スコット・アドキンス主演「ネイビーシールズ ローグ・ネイション」ラストの数時間後?から始まる続編。前作同様に【全編ワンカット(擬似)】です(前作の原題「ONE SHOT」に対して今作は「ONE MOR>>続きを読む

ネイビーシールズ ローグ・ネイション(2021年製作の映画)

3.0

アクション好きな方にはお馴染みのスコット・アドキンス主演作品。今作の特色はなんといっても【全編ワンカット(擬似)】という事で、戦場と化した収容所内をカメラが1カット長回しで敵味方両サイド分け隔てなく行>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

アニメーションである事・映画である事を最大限大事にして、あの凄まじい原作に挑んだ見事な映画化。豊かな動き、音響、そして声!

原作ファンで何度も読んできている人間なので物語はもう再確認になってしまうの
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炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)

4.6

ジョー・カーナハンの活劇魂炸裂。

超有能でタフな女性警官アレクシス・ラウダー、ロン毛の詐欺師役でいつもとは違う雰囲気のフランク・グリロ、クールな殺し屋ジェラルド・バトラーが三者三様に良い上に、ごく普
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あつい胸さわぎ(2023年製作の映画)

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なんで監督はこの舞台に惹かれたのかな?とか元が舞台だと感じさせない脚色上手いなとか思いつつ、主人公(「ルックバック」の声優で注目の吉田美月喜さんが好演)が『毎日幸せだよね、自分が馬鹿だって事に気付いて>>続きを読む

クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

5.0

ハリウッド娯楽映画の一つの最高到達地点。個人的には今年ベスト候補に挙げたいレベルの大傑作だった。
モンスター物の型を借りて描かれるのは、人間の生のかけがえのない輝き・人生の全力の肯定。ジャンル映画の枠
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の方へ、流れる(2021年製作の映画)

3.5

まずは唐田えりかがじわじわと映画の世界で復活してきている事を祝福したい。唐田さんはやはり映画に向いているのがよく分かる。彼女にしかない何かがある。眼が良いよね。

この映画自体は、頭でっかちな何かのレ
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

5.0

最高の読後感。映画って本当に豊かで良いものだな、と再びしみじみと噛み締めた。人間という生き物の複雑な厄介さを、傷付いた子供を、大人の視点でそっと抱き締める。最高の脚本・演出・演技、それを支えるスタッフ>>続きを読む

蛇の道(2024年製作の映画)

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時代は90年代から遠く離れた2020年代の今、ヤクザVシネではなくフランス映画で、主役が哀川翔から女性の柴咲コウに変更、とここまで変わればそりゃ同じ筋書きでも別物になるだろう。という訳でこの映画はあの>>続きを読む

バッドボーイズ RIDE OR DIE(2024年製作の映画)

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2作目のベイの狂騒に迫ろうとしたような今作のハイテンションは個人的にはちょっと上滑りしているように感じてノレなかった。今作を見るとベイの無茶苦茶さは実はまだ見易いように計算されていたんだなと分かる。繰>>続きを読む

ナイトスイム(2024年製作の映画)

4.6

ホラー描写よりもドラマ描写に力があって、それがこの映画の強い牽引力になっている。
ドラマを支えているのはケリー・コンドン(「イニシェリン島の精霊」のあの主人公の妹役の方!)とワイアット・ラッセルという
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ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

2.4

M・ナイト・シャマラン監督の娘 イシャナ・ナイト・シャマラン映画監督デビュー作(ドラマは監督経験あり)。プロデューサーは父親です。そこまで予算かかってないとはいえ、24歳でちゃんと世界規模の映画を撮ら>>続きを読む

アムステルダム(2022年製作の映画)

4.8

驚愕の超豪華キャストが次から次へと出てくるデヴィッド・O・ラッセル監督式ミステリー。
ラッセル監督の映画らしく、タガの外れたハイなテンションと病んで傷ついた人々に寄り添う優しさ(皆戦争で傷付き体が欠損
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違国日記(2023年製作の映画)

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近々文章消すかもです。
映画の漫画への大敗だと思った。

まず自分は「彼方からの手紙」の頃から瀬田なつき監督の作品を観ていて、「5windows」を吉祥寺ガーデンプレイスを歩き回って全部観たくらいには
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.3

韓国における賃貸住宅の成り立ち紹介からエメリッヒ映画級の災害へとスムーズに繋げる冒頭は面白い。映像演出と音楽のセンスがユニークで、そこがこの映画の美点。災害描写のVFXはマジでエメリッヒ級。

しかし
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

4.7

「ブックスマート」で色んな所に出没するトリプルA役を演じていたモリー・ゴードンの共同監督・主演作。これは拾い物!
とにかくユーモア感覚がとっても良くて全編ひたすら爆笑しつつ(特にガキ達のいじり方がマジ
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

5.0

カモーーーーーーーン!!!!!!超絶最高大傑作、映画の神様ありがとう!!!ルカ・グァダニーノ監督の映画でこんなにブッ飛ぶ時が来るとは思いもしなかった。

ハイスピード撮影で汗を強調した恐ろしく艶っぽい
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あんのこと(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

一人の女性を巡る環境・家庭・社会の問題よりも、そこからこの映画を仕立て上げた監督・脚本の入江悠氏のエゴとミソジニーばかりが目についてしまい、終盤で遺された男達が死んだ主人公を想い涙する姿同様に白々しく>>続きを読む

フライド・グリーン・トマト(1991年製作の映画)

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祝・実写映画版「違国日記」公開記念という事で。

本当に素晴らしい映画だよ・・

女神の継承(2021年製作の映画)

2.0

これまた俺は嫌いな映画だけど、一番最後のシーンだけは好きです。皮肉で哀しく虚しい実感の吐露。

嫌な感じで露悪的すぎた。これをタイの人ではなくナ・ホンジンが製作しているのもなんだか嫌な感じだなと思って
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セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

2.5

俺は嫌いな映画だけど、サメ映画ファンや人がサメにいっぱい食われる所が観たいな〜!と思っているあなたには超オススメ。ちゃんといっぱい食われるよ!

真面目なクオリティのサメ映画だしその辺の有象無象のサメ
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.9

事前の評判通り、前作とは全く違う映画だった。
怒涛の勢いで狂った世界を邁進していく映画は、その一方で常に静けさや内省的な面を感じさせる(というかこの作品を観て『アクション以外全て削ぎ落とした』と書いて
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.9

あまりにも素晴らしすぎて驚嘆。
何もかもが上手くいかない旅で訪れる一生モノの一期一会。その美しい展開とラストの何気なさはずっと心に残り続けるだろう。

この監督の作品は今後も観ていこうと思う。
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

5.0

本当に素晴らしかった。
ケリー・ライカート作品を観るのは「ライフ・ゴーズ・オン」以来なのだけど、前作は少し冗長に感じられた部分もあったのが今回はそんな事はなく終始惹きつけられた。

粗暴な男達が闊歩す
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.7

ガイ・リッチー映画としてはいつものイケイケなものではなく冷淡で冷酷な傑作「キャッシュ・トラック」の時に近いテイストで、冷静にシビアにアフガニスタンでの戦闘を描き出す。ガイ監督のこういう冷たいテイストた>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

2.7

序盤で染谷将太の病院の中庭を訪ねた亀梨和也が去り際に落ちていたバスケットボールを蹴り上げて手に取りブン投げると監視カメラに命中させて一発で破壊する、というのを1カットで捉えたショットのあまりの見事さに>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

4.9

如何に人間がシステムと無関心の中でモラルを失えるかを定点カメラ的映像と見えないものを見せる音響によって徹底的に冷酷に炙り出すというコンセプトは完璧に遂行されていて、ドラマを廃してただただ生活を捉えるカ>>続きを読む

BOM !(2001年製作の映画)

1.0

日本映画界には今も昔もこういうアレな案件が存在する(とは言ってもフィルム撮影だしカメラマンは現三池組カメラマンの北さんだし、全然底辺ではないけど)。

ダサくてキモいオッサンが脳内で作り上げた非実在女
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.8

何が良いって、監督も脚本家も演じるウィル・スミスも『この父親、正直色々ダメじゃない?(家父長制とか自己顕示欲とか)』って事から逃げずに、安易な英雄譚にはせず描く本人に対して客観性・批評性を持って相対し>>続きを読む