Ojigi

ブラック・ミラー シーズン6のOjigiのレビュー・感想・評価

ブラック・ミラー シーズン6(2023年製作のドラマ)
4.2
この感じ、ブラックミラーだったなって思い出した。
シーズン6は全体的に胸糞度高め、残虐描写多め、SF要素少なめでした。
皮肉バチバチ。ネトフリすらも皮肉ってる。
このエピソード良いね!てなる程の話は無かったけど全体的に面白かった。
見て良い気分にならなくても見終わるとまた次の話を見たくなる、それがブラックミラーの力?



以下各話の感想(ネタバレ、長文)📝

第一話「ジョーンはひどい人」☆3.3
ネトフリ的な動画配信サービスで自分の一日を全て再現した大物女優主演のドラマが配信され始め、生活を破壊された彼女は…

超理不尽話。
全部CGの高度なディープフェイクドラマって将来実現することあるのかな?
「規約書に書いてある」の恐怖。さすがにこれは配信会社やばいけど。
ネットにより個人情報が監視され公開されてしまうリスクを描いている?

ドラマの入れ子構造。仮想空間に階層があるっていう発想は面白い。
女優が本人役で出てくるってちょっとメタ。
自覚なきAIはブラックミラーの十八番。
じゃあもっと上の階層ではケイト・ブランシェットが?😧
主人公が可哀想で見てて痛々しかったな。カタルシスのある終わり方ではあった。

「自分が人生の主役だと思えるか」
なんか爽やかに後味良く締めてるなあと思ったら、最後ダメ押しのようにまたあの下品すぎる映像を流すな!😭

ブラック度★3.0


第二話「ヘンリー湖」☆3.4
ドキュメンタリー作品を撮るため彼氏の地元である寂れた湖畔の町を訪れたカップル。そこで過去にあった衝撃的な事件の話を聞いた彼女は、事件をドキュメンタリーの題材にしようと提案するが…🎥

この美しいけど陰鬱な田舎町っていうロケーションがいいね。それだけで不穏だもん。
ドキュメンタリーを執拗に撮ろうとする彼女も無神経だなと思ったけど、、まさかの真相で後半はガチホラーだった。怖いよ〜〜😱

また配信サービスのストリームベリー社が登場。
実録犯罪をエンタメとして消費することを皮肉っているんだな。
ラスト受賞して喜ぶ配信会社の人や地元の友人はさすがに人の心がないが、他人事ではない。
NOと言えないのもあれだけど、主人公の置かれた状況が最悪すぎて可哀想だった。

ブラック度★4.5


第三話「ビヨンド・ザ・シー」☆3.8
六年間の宇宙任務についている二人のクルー。彼らは宇宙船にいる本人と地球にいるレプリカ(機械の身体)の意識を行き来して生活していた。しかし二年経ったある日、片方の家が襲われてしまう。もう片方は短時間だけ自分のレプリカを貸してあげることに…🎨

未来かと思ったら1969年設定なんだ。一部の技術だけが超進化している世界。
閉鎖空間に乗組員二人だけってキツい。しかも長期任務🧑‍🚀
奥さんを好きになっちゃうところまでは、まあそうなるよね〜って感じだった。

しかしてっきりクリフを殺すのかと思ったら、デヴィッドやばすぎ、、😰
自分がカルト集団にされたことと同じことを…
胸糞に始まり胸糞に終わる。
この後どうなるんだろ…破滅しか見えないけど…

ブラック度★4.5


第四話「メイジー・デイ」☆3.7
轢き逃げをしてしまい情緒不安定になって隠れる女優、メイジー・デイ。そんな彼女をパパラッチが執拗に追う…📸

立ち寄った場所の人たちがみんな都合よく情報を教えてくれる。
更生施設に監視カメラはついてないのかな。
止まらないカメラのストロボにイライラ📸

からの斜め上の展開で一気にホラー化🌕🐺
彼女に鎖つけて部屋にヤギがいるってことは、匿ってる側はこのこと知ってたの?
ゲスい二人組がカメラに執着して襲われるところはスカッとポイント。

でも最後はカメラを捨てて欲しかった。まあブラックミラーだもんな…🤦‍♀️
パパラッチと追われるスターってところまでは現実にあることだから、なんかこれが一番嫌な気分になったかも☹️

ブラック度 ★4.5


「デーモン79」☆4.0
1979年。靴売り場で働く女性は地下室で小さな石板を見つける。帰宅すると悪魔が出てきて、メーデーまでに三人殺して生贄に捧げなければ核戦争が起こって世界が終わると言うのだった…

レトロホラーな雰囲気。
悪魔が気さくでいいやつぽいのが良い。新米悪魔だし、見た目ボニーMだし。
会社員みたいに上からの命に従わなければならず、主人公が三人殺せなかったら宇宙の果てに追放されちゃうらしい。悪魔界も大変だ。

殺人者はカウントされないって、ルール把握してないのはポンコツ😦
新聞の見出し等で当時の政治的状況を入れ込んでる。
人56しまくってミッションも失敗したのに最後の爽快感😂
それにしても主人公一人が世界背負いすぎ笑

ブラック度★3.0
Ojigi

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