lengoku

ザ・フォール 警視ステラ・ギブソン シーズン3のlengokuのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

シーズン3はちょっとパワーダウンかな?と思ったが最終エピソードがすごい。

怒りというキーワード。
怒りに振り回され無意識を抱えたまま偽りの夢を信じ殺人を重ねるポールスペクター。
自分の中の怒りを自覚し折り合いをつけ本物の夢を実現させようと努力するステラギブソン。

ポールは子供時代に養護施設で神父から性的虐待を受けていたが、
殺人を通して女性を征服する事で男娼として生き延びていたことを否定しようとしていた。(そう言えば単なるファンサービスだと思ってた筋トレシーンも男性性を取り戻す為だったとか?)

父親との葛藤を抱えていたステラが職権濫用で若い男の刑事と関係を持っている所にステラの考える本物の夢とは?と疑問にも思ったが、ステラがポールに気がある的なミスリード(本気かも)をさせるためにもドラマ的に必須の設定だったのかも。

ポールの奥さんが○○なのでそりゃ不倫したり女性を殺害したくなるよねとか、
初期からすると大分やさぐれたポール信奉者のケイティとか
ポールを正気に戻す役目の娘オリビアとか
見所満載でしたね。

作品全体としては目立ってないけどフェミニズム推しみたいなノリがあって
この作品の男は殺人者とか元妻に未練タラタラでストーカーする奴とかよりを戻そうと努力するもなんかショボい感じに終わる上司とかロクな感じがしない。
きわめつけは童話のカエルの王様で、要は男はマトモな現実感覚持ってなくてフラフラ変な方向に行くから女は軌道修正してやれよと。
自分はこういう現実感覚を持てという主張自体は好感が持てますはい。

とりあえず色んな感想が出てくる面白ドラマでした。
lengoku

lengoku