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バビロン・ベルリン シーズン1のOmaのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

バビロンベルリン

ドイツで今、非常に話題になっているテレビドラマで、字幕ものの嫌いな英語圏の人々の間でも人気が出て来ているそうだ。
そんなバビロンベルリンが初めて日本でBS 12 で来週10月4日金曜日から8週 16話放送されることになった。
それを記念して先週、金曜日にゲーテインスティチュートで試写会とトークショーがおこなわれた。
初めの1話1時間だけだったが、内容が盛りだくさんで、また場面の展開も早く、原作を7巻まで読んでいる私にさえ、理解するのか複雑だった。トークショーでもビデオで録画して見ることをお勧めしますと言っていたが、まさしく第1話にこれからの重要な役割を果たす登場人物がオンパレードしている、しかし毎回2話づつ放送されるので、それらの人々の正体が少しづつわかるそうで安心してくださいとのことだ。

しかしこの1話だけでも1929年代のベルリンに時を超え、空間を超え、その時代にどっぷりしたることができるのは間違いない。

トークショーの後に、サービスで、2話で出てくる、このドラマのテーマ音楽にもなっている Zu Asche Zu Staub を流してくれた。最初は卑猥な感じがしたが、家に帰って何回も見ていると、これぞベルリン、何でもあり、何でも受け入れてくれるベルリン。私の大好きな包容力の大きいベルリンを感じた。


これは原作者フォルカー クッチャーによる1929年から1年づつ、徐々にヒトラーに政権を奪われ、ドイツ全体が、人々をも巻き込み、狂気へと進んでいく時代に、ベルリン警察の警察官としてその時々の犯罪を解決していくゲレオン ラート刑事の活躍する、刑事物である。

1929年 濡れた魚 Der nasse Fische
1930年 死者の声なき声  Der stumme Tod
1931年 ゴールドシュタイン Goldstein
1932年 Die Akte Vaterland
1933年 Märzgefallene
1934年 Lunapark
1935年 Marlow

濡れた魚、死者の声なき声、ゴールドシュタイン は酒寄進一先生が日本語に翻訳しているので日本語で読むことができる。

フォルカー クッチャー自身が、歴史やその当時の背景を忠実に小説に書いているが、それをテレビの監督が巨額の制作費を使って忠実に映像化しているので、これは歴史好きな人には見るしかないだろう!

原作とテレビドラマの設定にはかなり違いはあるらしいが、もし興味があったら、私のブログで7巻までを拙い文章で説明しているのでお読みください。
https://ameblo.jp/wallander/theme-10105622004.html
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