tatara

刑務所のルールブック/賢い監房生活(原題)のtataraのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

シン・ウォノ監督、人と人との会話で物語を進めるのうますぎるさすがです
Bravo, My Lifeがこのドラマのメッセージなんやろな。どん底のような刑務所生活にそれぞれ光があるのがよかった!でも、突然くる真っ黒な現実に犯罪者ということを思い出させてくる。憎いぐらい上手にできてる脚本。
特別な演出も圧倒的な映像美もなければ、突飛な展開もない。ただただ脚本力だけで魅せるのが本当のドラマだと思うし、最高にかっこいいセンス。
ほぼ全員憎めなくて、愛おしくなってしまうのがすごい。良いとか悪いとか言えない人間味がみんな溢れてるのに大好きになる。特にカイストとハニャンが好きだった。
カイストは何回も離婚するし、子どものこともほったらかしだったし、元妻の苦労もわかってあげれなかった最低野郎なのになぜか憎めない。息子が病気だと知って急に会いたいとか愛してるとか言い出す都合良い感じがもうめちゃくちゃカイスト。息子に会わせなくて正解。急に移送になって去ってくのもカイストらしい。多分次の刑務所でも同じような感じで暮らしてるんだろうな。
ハニャンの終わり方は急に現実突きつけられて、めちゃくちゃ辛くなった。なんで薬に手出したんよーー!また捕まって、きっと恋人とも別れて、両親にも見放されるんやろな。
でもなんとか更生してほしい…..愛に飢えてたハニャンだから、せめて親は見放さずに支えてあげてほしい。ハニャンが夜に歌ったSnailは本当に本当に沁みた。私の歴代ドラマ大好きシーンに記録されました。
ユ大尉もコ先生もヨンチョルさんも下っ端もどこかで幸せに暮らしてほしいな。
ジュノはペン部長を嫌ってたけど、最後の最後のシーンで口悪くなっててペン部長リスペクトを感じてよかった。最高の伏線回収でした。
犯罪を犯した人と冤罪の人刑務官の人被害者の人、全員の背景をしっかり見て、心が温かくなったり笑ったりたまにちょっと泣いたり、賢い医師生活ぶりの満足感。
良いドラマに出会いました。だいぶロス
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