takashi

ベター・コール・ソウル シーズン6のtakashiのレビュー・感想・評価

4.3
シーズン6の後半以降はブレイキング・バッドのその後、ソウル・グッドマンがどうなったのかを描く。

キムは自らの自責の念からソウルから離れ、いわゆるベター・コール・ソウルならではの主役たちが軒並み退場した中、後日譚の中でやっぱり悪事を働くソウルはついに捕まってしまう。

過去の大量の犯罪を得意の弁護で量刑を大幅に落とそうとするソウル。
途中で挟まるブレイキング・バッドの主役たちとのやりとりでソウルは自らの後悔もまったくないかのような振る舞い。

徹頭徹尾、中身のないソウルとしてラストを迎えるのかと思いきや、法定の場で自らの犯罪を自白し、兄との後悔を口にする。

ほぼ終身刑の量刑を言い渡され、刑務所で過ごす中弁護士としてキムに出会う。
ラスト、二人でタバコを吸い合うシーンはこのベター・コール・ソウルの中で最高の演出だった。


ソウルは弁護士としては素晴らしい信念を持って働いてたのではないかと思えるシーンもあった。
誰もが弁護を受ける権利があるという基本の考えをベター・コール・ソウル、ブレイキング・バッドで発揮していたのではないかと。


ドラマとして盛り上げるためにブレイキング・バッドに負けないような犯罪も繰り広げられたが、とにかく人物の掘り下げを徹底していたスピンオフドラマだった。
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