どんとこい侍

孤高のメスのどんとこい侍のネタバレレビュー・内容・結末

孤高のメス(2019年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

2021年9月、WOWOWプラス一挙放送で初見。

ドラマ内では医局でタバコを吸ってたり、ナースキャップしてたり、コーラが瓶だったり、ちょっと古い感じのパーテーション・マイク・電話・バス、1980年代の設定や小物が忠実に再現されている。

登場人物が次々患者になっていくので余計な人間関係を把握しなくて済む。ドナーの思いを汲んだり、食堂のキヨさんに情が湧いたりしてて、医師も人間なのだなと感じられる。
派閥や権力争いは大きな病院だけの話かと思ってたけど、こういう小さい町の方が地主や政治家も絡んできてガチガチなのか…。主人公・当麻先生は極力そこに関わらず穏やかに、自分が出来ることを最大限患者のためにしようという気持ちが強く誠実で信頼しかない。母の遺言が響いたのか、どんな目にあっても医師を続けてくれててよかった。
野本先生は途中で感化されたり改心することも無く、最初から最後まで嫌な奴。実力不足だったり疎外感・劣等感から行動を起こしてるのがリアルで良かった。

我が家では保険証の裏に脳死になった時の希望などを話して署名し合っているので、もしドラマなような急展開が人生に訪れても後悔せずには済むのかな…?
いざドナー家族になったらこれでいいのか迷うかもしれないけど、家族本人や私自身の意向を重視して、当麻先生・実川先生のような医師と生きたいと願う人の役に立てたら嬉しいなと思った。

久々に滝沢秀明さんの顔を見たけど、やっぱり美しい!!!私が患者だったら手術の説明をされてもサッパリ話が入ってこないだろな…オペ室ナースだったらドキドキして手元狂うだろな…