Sae

ザ・クラウン シーズン5のSaeのレビュー・感想・評価

ザ・クラウン シーズン5(2022年製作のドラマ)
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事実に基づいたエンタメだということをすっかり忘れて没頭してしまった、、
存命中の方々をこのように描くのはかなり残酷だと思うので、あんまり笑顔で面白かった!とは言えないんだけど、、やー、面白かった〜、、、

人間は、自分によく似た理想像(宗教.神話.王室)を設けることで、私たちは他の動物とは違って、理知的で善良で賢いと感じたい生き物。それらは、自分の存在意義が分からなくなったときの指標となり、生きる希望を持ち、奮起させることが出来る。

理性的な制度は、最初のうちは社会に秩序をもたらすけれど、長年続けばそれにより抑圧された本能や欲求が炙り出されて、息苦しく、逃げ出したい衝動に駆られる。当初の理想的な機能を果たさなくなる。

私たち人間は、自身を崇高な存在にしようとすればするほど、自分の首を絞めることとなる。それを止められないから従うしか無い。意志を持って自分の首を絞めていく生き物。

イギリス王室にもそれが明確に表れている。
王室という制度が、"人間とは何か"を炙り出しまくっている、その悲しさたるや、、、
その哀愁が好き、、、
Sae

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