May

レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと シーズン3のMayのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

シーズン1〜3まとめて。
そうはならんやろ展開だらけだし基本的に大人がザルすぎて胸糞悪くはあるけど、3シーズン通してオープニングで「絶対見るな」と繰り返す割には良い作品だった。
カルメリータ(悪役は多いけど恐らく唯一の純粋悪)とミスターポー(悪気はないが諸悪の根源)があまりにも腹立たしいので、ちょっと待てなんでわざわざ観てるんだ…と我に返りそうになる瞬間もあったけど、サニーとフィルがずっと癒しだし、この2人の料理シーンだけが唯一心から笑顔になれたシーンでした。
物語の核心が詰まっているのはシーズン3だけど、シーズン3の字幕は誤字や誤訳が多くちょっと悲しい
ただ、シーズン1からの伏線が回収されたり、ボードレール姉弟妹が各所を転々とする中で出会った人たちが最後同じホテルに集まっているのを見てなんか嬉しい気持ちになった。

オラフ伯爵もエズメ(「For Esme」というセリフがあってナインストーリーズを思い出した)も悪事を働くに至る過去があって、根っからの悪人ではないというのも悪役の描き方として好きだったし、ホテルでの裁判中の「完璧な善人はこの世にはいない」みたいなセリフもまあ確かになと思った。VFDの人たちもボードレール姉弟妹も周りの人や自分たちの身を守るために、少なからず嘘や盗み等の悪事を働いていて、でもそれが理由あっての行為ならば、正義のためならば許される、じゃあ正義とは?みたいな

ボードレール姉弟妹に手を貸した優しい大人たちが悉く命を落としてしまうし、生き残ってほしい人ほど死んでしまうけど、かなり救いのある終わり方で、どことなくティムバートン感のある世界観で結構好きだったので、映画版も観てみたい、ジムキャリーだし。
(書いてて思ったけど結局ボードレール姉弟妹の両親は何をしたから殺されちゃったんだろう…?)

※オフショットが最高にかわいい。
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