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Waco(原題)
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『Waco(原題)』のエピソード情報

Visions and Omens

The Strangers Across the Street

Operation Showtime

Of Milk and Men

Stalling for Time

Day 51

『Waco(原題)』に投稿された感想・評価

GreenT

GreenTの感想・評価

3.0
なんともひどい話です。1993年のテキサス州ウェーコのブランチ・ダビディアン教団本部強制捜査のドラマ化なのですが、かなりFBI とATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)に批判的な内容になっています。

マイケル・シャノンが演じるゲイリーは、FBI のCrisis Negotiation専門家で、要するに立て籠った人と交渉して投降させる係りの人なのですが、近年FBI とATF が武力行使を優先していることを懸念している穏健派。

どうやらこの頃、ATF は武器を購入している人を調べて、ヤバそうな人がいるとすぐ強制捜査に行き、交戦されて立て籠られ、収集着かなくなるとFBI登場!みたいな図式になっていたようなのですが、FBI はゲイリーのような穏健派より、死人が出てもさっさと事件が解決するようなやり方を奨励していたよう。

テキサス州ウェーコって言ったら当時はすごい事件で連日ニュースで放送されていたのですが、狂信的カルト集団で、武器とかたくさん持ってて危険で、長いこと籠城した挙句、信者全員自殺したという衝撃的なニュースでした。

FBI / ATF 側の話はゲイリーの目線で語られるのですが、ブランチ・ダビディアン教団の実態はティボドウという信者の青年の目で語られます。

ティボドウを演じるのが、ロリー・カルキンという、マコーレ・カルキンの弟で、「どっかで見たことあるようなないような人だなあ・・・」と思っていたので「そうだったのか!」と思いました。

教祖のデヴィッド・コレシュは、小さい時どもり癖があり、特殊学級に入れられたという辛い子供時代を送っていたが、聖書を全部暗記しているんじゃないかというくらい良く知っていて、中でも難解なSeven Seals だったっけかな?という部分の解説がすごい的を得ていて、ハワイで神学を学んでいたスティーブって人が心酔して入信したってくらいだったらしい。

その上ロックを演奏するのが好きで、教団でバンドを組んで、地元のバーでプレイしたりしている。悪趣味なガラのフライングVを、すっげー高く持って『マイ・シャローナ』を演奏するところとか笑える!

なんかこういう、教祖も教団員も人間的なところを描いているのですが、一番「?」と思うのは、コレシュは自分が性欲に惑わされるのがイヤで克服しようとしているんだけど、信者を女子寮と男子寮に分けて「禁欲生活」をさせているのに、自分は奥さんと寝ていて、セックスもし、しかも教団の女はみんな手を付けていて、子供は10人以上いる。で、第2夫人、第3夫人もいて、しかも12~13歳くらいから手を付け始めるらしい。で、自分は104人の妻を持つことができると言っていたという、めちゃ矛盾した考えを持つ人。

しかしテキサスでは、14歳から、親の承諾があればセックスも結婚もできるらしい。これは『マインドハンター』でも言ってた。コレシュは第1夫人が14歳の時結婚したらしいんだけど、この娘のお父さんが信者なので、コレシュの嫁さんになれることは光栄とばかりに許可したらしい。

問題なのは、第1夫人の妹ミシェル(ジュリア・ガーナ―)がまだ12歳ののときに第2夫人にしたことで、テキサスでは重婚は罪になるからヤバイ。

しかしこの事実以外は、子供たちを幼児虐待していたというのも言いがかりだし、武器は所持していたけれども、ATF はその証拠を手に入れられなかったので、強制捜査は証拠もなく始められ、しかも戦争並みの装備が出動!

なんでそんなことしたかというと、こういう「危険分子」みたいのを見張っているとき、メディアに嗅ぎつけられないように広報を操作する機関もFBI にあるのだが、そこの担当者の女が使えないヤツで、新聞にすっぱ抜かれ、教団が武器を隠したりするとアレだからと、見切り発車で強制捜査に乗り出したらしい。

いきなりスワットみたいのがワラワラやってきて飼い犬とか殺されたら、そりゃあ応戦するよね。これはひどいなあと思った。この後51日間籠城するのですが、戦車は出てくるわ、騒音を立てて脅かすわ、とにかくFBI のやってることが非人道的過ぎて唖然。

ゲイリーは、電話でコレシュを説得しようとするのだが、信頼関係を築けそうになると、FBI の強硬派が戦車で脅しをかけたりするので、劇中では教団員が投降しなかったのは、FBI に捕まったらいいように証拠を改ざんされて、罪もないのに投獄される、子供たちは「虐待していた」と風評被害で引き離される、など、信頼を得られなかったから、という目線で描かれている。

実話に基づいてはいるのですが、実はネタバレがあるので、この先は注意して読んでください。

当時、この事件は、教団信者全員が焼身自殺をした、と言われていたのですが、どうもそうではないらしい、という流れになってきて、「え?ええ~!」って思いました。

穏健派のゲイリーは、コレシュがもう投降するから、自分の本を書く時間を1週間だけくれ、って言われてオッケー出すのに、FBI は勝手に大統領に「催涙ガスを使って外に出ざるを得なくする」という手法にサインさせる。

これは、攻撃するわけじゃない、子供たちがむせ始めたら、母親たちは投降してくるだろうから、イモずる式にみんな出てくる、という「武力行使ではない、平和的な最終手段」という触れ込みで行われるのだが、とんでもない!

催涙ガスを建物の中に撒くのって戦車みたいなデカいノズルが付いたもので建物の壁をぶっ壊して、中にスプレーするんだよ!

元々証拠もないのに捜査して、しかも建物を壊すって、これって許されていいの?!

しかもそのせいで信者たちは建物から出られなくなり、さらに催涙ガスに火がついて、みんな焼け死んだ、ということになっている。

それを「集団自殺した」とFBI が隠匿した、という解釈になっていて、「そりゃひどい」と思った。

私はガスのドラム缶を見た時「これ火が付かないの?」って思ってたんだけど、一応催涙ガスって引火しないてことになってるらしい。なんだけど、劇中ではこの頃ATF/FBI が催涙ガスを使ったとき、火災になって死者が出た事件がすごい多かったことを伝えている。

カルト教団に同情的に描かれているのを批判する人もいるようなのだが、このATF/FBI の強硬な態度は、あり得るな~と思った。現在の平和的デモに対する武力行使なんか見ても、アメリカって武器使うのあんまり抵抗ないみたいだもんね。

こんな風に力で人権を踏みにじられたら、私だって素直に投降する気はないなあ~と思った。だって、武器持ってるたって、一般市民に戦車とか出す?!

しかもあの頃は、クレイジーなカルト教団!許せん!みたいに完全に洗脳されていた。こういうの見ると、ニュースってセンセーショナルな報道をしないと視聴率で他の局に負けるから、「ウラを取ってからじゃないと報道しない」なんてやってられなくて、どんどんどんどん大げさに盛って報道をするんだよね。そんで十年位経ってやっと「あの時の真実」を語る人が出てくる。やっぱニュースを鵜呑みにしないリテラシーは必要だなとつくづく思いました。
2話しかみてないけど(全3話)、カルト教団ぶりがやばい。
あと交渉するチームと実際に戦闘する部隊の軋轢とかもわかりみが深い。🙃
実話がもとのドラマ

今のアメリカの現状と照らし合わせてしまって、最後の最後泣きそうになった。

エピソードも少なくて、すんなりみれるドラマ