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大恋愛~僕を忘れる君とのnnnのネタバレレビュー・内容・結末

大恋愛~僕を忘れる君と(2018年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アルツハイマー病を題材にした恋愛ドラマ。お笑い担当のイメージが強いムロツヨシがアルツハイマーのヒロインを真面目に愛する好青年を演じたことで話題になった本作。

アルツハイマーとは本当に重い難病であり、記憶がどんどん抜け落ちていく恐ろしい病である。それはこのドラマを通して良く伝わる。ヒロインの記憶が消えていく恐怖、主人公の自分を忘れられてしまう恐怖が、フェーズごとに伝わる。一方で、運命の恋に落ちた二人の微笑ましい恋愛シーンも丁寧に描かれており、タイトル通り「大恋愛」である。

この話を描く上で、ドラマはとても速いスピードで進行する。前半・後半で分かれているが、それでも展開が凄まじく、視聴者も置いてけぼりになる部分も。10話では短く、せめて15話ぐらいのスパンは欲しかったところ。だが、毎回毎回非常に強いスパイスが聞いており、ドラマ終了まじかに毎回爆弾が落とされる感覚だ。小池徹平演じるアルツハイマー病患者や元婚約者の医師と主人公の名前を呼び間違えるヒロイン、主人公の一方的な別れの切り出し、子供が行方不明、など飽きさせない展開。これに視聴者は引き付けられたことだろう。話は最終的にきれいに纏まったように見えるのだが、ハッピーエンドでは全くない辺り、この病の重さや命の尊さを感じることが出来る。短い時間でもその限られた時間を精いっぱい生きることの大事さをこの作品は教えてくれているのではないだろうか。
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