サイカバ

13の理由 シーズン4のサイカバのネタバレレビュー・内容・結末

13の理由 シーズン4(2020年製作のドラマ)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

昨日観終わってまだロス…
辛い…
シーズン4最初の方は、ホラーサスペンスみが強くて、あれ?ってなってたんだけど、キャラクターそれぞれが心の傷を修復していくというか、トラウマを克服して自分の一部にしていくまでの過程って感じで必要だったのかなとだんだん思っていった。
このシーズンですごく感じたのは周りの大人たちの印象の変化で、今までは大人や法で何も捌けないし、何も変えてくれない。自分たちとは住む世界が違くて、自分たちの世界は壊れてるっていう感情がすごく湧いてくるような感じだったけど、大人も大人なりに、子どもを守ろうと努力してて、「大人と子ども」ではなく「人間と人間」として対話を重ね、決して消えることのない傷と向き合ってくれてた。
自分の存在をおびやかす人もいるけど、助けてくれる人もちゃんといて、大人も同じ人間であることを教えてくれたシーズンだったと思う。
そして1番印象的だったのはジェシカの最後のセリフ。幻として現れたブライスに対して、友達のことをどれだけ愛してるか、あなたがいたから気づけた。という言葉にすごく重みを感じた。
1人の人間の存在が必ず他の誰かに影響をあたえてて、ジェシカにとっては世界一の極悪人でも、彼の存在に意味があったことをちゃんと理解した。
社会の問題とそれを受けた人の傷の深さと、この世界で生きる上での大切なことをものすごくたくさん伝えてくれた作品だった。あまりにも考えさせられた。
…にしてもジャスティンの最期は悲しすぎるよ!!!!!ずっと引きずってるよ…誰のせいにもできないけどもっとなにか早く手を差し伸べてあげられたんじゃない…?というやるせなさと命の不確実さ脆さを最後にもう一度突きつけてきて圧倒的なインパクトを投げつけられた。ハンナやブライスやモンティの死を受け入れた矢先のジャスティンの死。死はすぐそこにあるんだな…どれだけ周りの人に愛を向けられるかだよな…
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