ジャッキーケン

13の理由 シーズン2のジャッキーケンのレビュー・感想・評価

13の理由 シーズン2(2018年製作のドラマ)
5.0
Netflixオリジナルのシーズン2はどれもシーズン1のハードルを軽く越えてくる
13の理由もそのひとつ
前シーズンではハンナがなぜ自殺に至るのかをハンナの主観で描かれ悲惨な最期を遂げるショッキングなドラマでした
今シーズンではハンナのテープが公に晒され裁判にまで発展する
今作の面白いところはシーズン1では毎エピソードにハンナ自殺に関係してる人間の名前が書かれたテープがそのエピソードのテーマになってくるんですが今作では裁判の証言人として証言台に立たされる
そこでの証言を主観に描かれるシーズン1では描かれることがない出来事が嘘と真実が混じり合ってサスペンスとして非常に面白かった。嘘、真実、裏切り、妬み、ハンナの主観だけでは分からなかったクレイ以外のキャラクターの心情

現代高校における社会問題も浮き彫りにする。LGBT差別問題、前シーズンからも引き続くイジメ問題、学校側が名誉を守るためにスポーツ優等生への優遇、食い止めることができたはずの自殺を止められなかった学校側の問題、さらにはアメリカ国内で頻発する銃乱射事件を連想させる問題提起がネトフリチックで現実問題を上手く物語に取り込みかつ説教臭くならないのはすごいと思います

涙腺崩壊した最終話の大団円は「ストレンジャーシングス」S2のスノーボールのような一種の高校生活におけるフィナーレとして羨むプロムが出てくる海外ドラマにハズレはない
前シーズンではクソだったジャスティンの思いがけない転身が泣けるし彼にも家族問題があってそれもまた現代社会の問題が浮き彫りにしていたね
パンク野郎も最高だった!