MIDORI

シカゴ P.D. シーズン4のMIDORIのレビュー・感想・評価

シカゴ P.D. シーズン4(2016年製作のドラマ)
3.0
個人的にPDでNo.1のシーズンでした。このドラマはボイトと彼に引き取られて立派な刑事になったリンジーが軸でしたが、リンジー役のソフィア・ブッシュがPDの現場などに不満があったようでこのシーズン限りで降板。ドラマの中ではまるで本物の親子のように信頼し合っていたボイトとリンジーですが、実際は不仲だったので(怒りっぽいジェイソン・べギーをストレスに感じていた)、たった4シーズンで降板という残念な結果に。でも前向きな感じのラストだったので、悪くないかなと思いました。最後にリンジーとボイトが話すシーンで、ボイトが渡したものも素敵で、不仲でもドラマの中では最高の二人を演じてくれたジェイソン・べギーとソフィア・ブッシュに感謝です。

それから、シーズン4といえばアントニオ引き抜きです。優秀で規則に則って行動するアントニオは検事局から欲しがられるのも無理ないです。PDのほうで刑事アントニオは見られなくなりましたが、検事局に行ってからもちょいちょい登場して嬉しかったです。

アントニオがいなくなって空いた特捜班の席には念願の昇格キム・バージェス。これでパトロール組がいなくなってしまいましたが、アトウォーターも含め、これまで特捜班に貢献してきた全員が昇格となりました。キムの相棒は新人教育担当的な立ち位置にされたアルとともに。アルの冷静な指導によって刑事としても成長するキムの姿がいいですね。

キムと働く自信が無かったルゼックが突然潜入捜査に行ってしまい、ルゼックの穴をギャング対策班から来たリクストン(“リベンジ”でジャック役を演じたニック・ウェクスラー)が埋めますが、ここにいたのがルゼックだと知ったリクストンは、ルゼックの父ボブ・ルゼックに恩があるので、再び席をルゼックへ返すことに。シーズン1の頃は未熟者だったルゼックですが、シーズン4にもなると頼れる刑事となって、飛躍的な成長を遂げました。ルゼック×アトウォーターのシーンが好きです。

何かとプライベートで不幸な出来事が多いアルはこのシーズンで最大の不幸が降りかかります。私は先にシカゴファイアのほうを見ていたので、事件のこと自体は知っていましたが、アルとその家族の関係だったり、捜査の進展まではPDでないと見れない演出だったので、PDを見てよかったなと思いました。

それからリンジーとジェイのカップルはこのシーズンで山場を迎えて、本気でリンジーを愛しているジェイと、愛しているけど飛び込みきれないリンジーのすれ違いが大きくなっていきます。また、リンジーの実母バニーが厄介ごとを頻繁に持ち込むため、その解決のためにストレスの塊となるリンジー。ジェイや育ての父親的存在のボイトもバニーに苦しむリンジーに手を貸そうとしますが、リンジーも頑固なので自分で解決しようと奔走します。実母バニーが実父だと連れてきた男性と何の繋がりもなかった挙句、その男性にリンジーが罵倒されたり、これこそ今の日本で流行語の“親ガチャ”ってやつですよね。ジェイはリンジーと結婚するつもりでいましたが、リンジーはもはやジェイどころではなくなってしまってシカゴを去りますが、これまでドラマを面白くしてくれたこのカップルに感謝です。

最後には強盗殺人課からアプトンという飛びきり美人の刑事がやってきました。彼女はリンジー降板後の美人枠としてシーズン5よりレギュラーになります。特捜班にカップルがいなくなってしまったので、ジェイかルゼックと付き合ってほしいです。
MIDORI

MIDORI