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GIRLS®/ガールズ シーズン6のgcpのレビュー・感想・評価

GIRLS®/ガールズ シーズン6(2017年製作のドラマ)
5.0
自粛期間中、中々映画を観る気にもなれないし、本は買うところまでしか意欲を保てないし、気分は滅入る一方だったけれど『GIRLS』シリーズ全部観終わったことだけは財産。ハンナの小さな歯を覗かせる笑顔が頭から離れない。少し首を傾げて、鼻に皺を寄せて、照れながら笑う姿。気持ち悪いメッセージを、登場人物たちに捧げます。
ショッシュのことは最初から最後まで好きになれなかったけれど、何一つ間違っていない一番マトモな女の子。賢明な判断だよ、怒って当然だよ、憧れちゃって当然だよ、仲間になれなくて当然だよ、だけどいつも真面目に頑張っていたから潔いまま幸せになってね。
マーニー、本当にビッチ。いつも何かに酔いしれている姿、軽薄でダサくて見ていて恥ずかしい。最高にナルシストで自業自得で責任転嫁の天才。基本的に関わりたくない、巻き込まれたくないって思うのに、なんでかマーニーの安っぽい言葉に安心したくなる時もある。欠点を言ってくれと言われたから言ってみたら逆切れしてくんの、本当にマーニーらしくて最悪だけどそんなあなたに惹かれてしまう人も山ほどいる事実。歳取らない美人で羨ましい。エネルギーに満ち溢れている、まだまだこれから。
イライジャ、まさか最後まで登場すると思わなかった。そんで、満場一致の一番優しいGIRL。ゲイだからとかじゃなくてみんながあなたの人間性に惚れて友達になりたいと思うし、辛い時膝枕してほしいと思うよ。NYに揉まれたけれどNYで輝けるアーティスト、誇り。
アダム、もはやアダム・ドライバーとの区別がつかない。ごめんね、のポスターの件も大好きだけど、シーズン2のラストだけは、これからも何回も見直すと思う。大きな身体はぜんぶ愛情でできている。強いけど弱い女の子のスーパースーパースーパーヒーロー。
ジェッサ、本当に人魚みたいな美しさ。怒っている時も感じている時も美しいって何事だろう。天真爛漫というか破天荒というか、自分でも認めるようにソシオパスに間違いないだろうけれど、友情についての考え方は一番まともだった。まともどころか、キャロラインの子供が産まれた時と、アダムの演技を非常階段から見守る時の表情が印象的で、いかにジェッサがピュアな心の持ち主なのかを決定付けている。ハンナのことを大事にしてくれてありがとう。セラピストに絶対に成れる。
ハンナ!わがままボディとも言い難い贅肉、特に下半身のセルライトと甘え臭った思考回路には親近感しか湧かないけれど、あなた程大胆な人はいない。シーズン5のスピーチが大好き。ハンナisハンナ 立派な決意を繰り返しては失敗するけれどそれって当たり前だよね、神の声が聞こえた気がして心新たに行動しても人間って簡単には変われない。だけど、変われた気がしながら生きていく。毎朝、自分が何をしたら喜ぶか、考えたい。そう言えば、やっぱり年の功でいつも少し良いことを言うレイを忘れていた。みんな、腹立つけれど好きなキャラクターなんだ。
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