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THIS IS US/ディス・イズ・アス シーズン5のlinenのレビュー・感想・評価

5.0
コロナ禍の現代に生きるピアソンファミリー。S5で話は薄まるどころか、一段とボリュームのあるシーズン。

3人のアラフォーの三つ子の物語だけど、登場人物それぞれの、普遍的なさまざまな問題に向き合う姿を丁寧に見せてくれるので、見ている側に何かしらカタルシスを与えてくれる。生い立ちのトラウマや人間関係のトラブルの悩みを抱える方に、是非S1からの鑑賞をオススメしたいドラマ。

ケヴィンが出産に立ち会う為、車を走らせるシーンにはハラハラ。俳優ケヴィンの出演映画の鑑賞後の展開は、良くある裏話的な感じでリアル。特に印象的なのは、まだまだ根深いランダルの心の闇を掘り下げた部分。異人種の親を持つ集団セラピーでの「亡霊の王国」の話には唸った。ケヴィンとの兄弟間の確執。辛くも2人でしっかり向き合う姿は理想的(現実的ではないけど)。ミゲルはナイスガイ。序盤、登場した頃トリッキーな印象だったマディソン(ケイトリン・トンプソン 製作・脚本ダンフォーゲルマンの実の奥様らしい)が暖かい家族を願う姿もいじらしい。衝撃的なラストで早くS6が観たいところ。果たしてどんなファイナルを見せてくれるのか。
物語内に映画「ザ・エージェント」の話が。トム様見て次シーズンを待ちたい。
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