人生、人間関係の複雑さについて考えさせられる。ジャックが父親との暴力的な関係から""完璧な""父親になったこと、だからこそ家族に弱さを見せられずアルコール依存を告白するのにも時間がかかったこと。完璧な人なんて存在せず、そう見えるとすればその人が見せたい姿を演じているだけなんだろう。
ケヴィンの気持ちは私も長子だからとてもよく分かった。同じ環境で一緒に育った兄妹であっても、それぞれの視点は違う。家族セラピーの回は見ていてとても辛かった。ケヴィンのケアがもっと必要だと感じたし、家族はもっと聞くべきだと思ってしまう。また、ケイトの自意識過剰なところにもとても共感ができる。自分には何も悪いところなんてない、人生は割とうまくいっていて全然平気、と取り繕ってしまうプライドは取り払ってしまったほうが楽なのにね……。
「家族愛」とか「結婚式(バージンロード)」とか、一歩間違えると保守的になってしまうテーマを見事に描いているこのドラマが好き。マディソンをイタい子みたいに扱うのは見ていてしんどいので改善されていることを望む。＋もっとゲイを！
